10年式12センチ高角砲


 平成21年3月3日

パプアニューギニア独立国・ニューブリテン島ラバウル・ココポ博物館




TYPE 10 (1921)
DUAL PURPOSE 120MM
ANTI-ARCRAFT GUN MAXIMUM
VERTICAL RANGE : 33000 FT
RECOVERED FROM VIMY PLANTATION

旅日記参照

(平成21年3月3日)

一〇年式十二センチ高角砲

当初は艦艇用として大正10年に制定された高角砲。
比較的大きな初速を利用して遠距離まで1分間に10〜12発の砲弾(20kg)を射出できたので、太平洋戦争中は陸揚げされて海岸砲として米機や対艦艇用としても大いに使用された。
2本の駐退機を砲身上にもち、その中間に複座機が置かれている。
砲床は回転盤型に地上にコンクリートで固定されていた。

(参考:月刊雑誌『丸』別冊 『日本兵器総集(昭和16年〜20年版)』 昭和52年発行)


【12センチ高角砲】 

8センチ高角砲の有効射程は最高7000メートルほどであるが、最大射程付近では弾丸の存速が小になり、到着まで13〜35秒もかかり、実際的でない。
そのため、実質的には4000〜5000メートルくらいまでしか射撃できない。
また弾丸の威力が小さく、高速の航空機に対して命中させるのは困難であるなどという問題が起こった。
また5インチ以上の大仰角砲は、人力操作の時代には取扱い上、相当な困難が予想されたため、諸外国の海軍では4インチ高角砲が多く出現した。
日本海軍は4.7インチ砲を改良し、45口径10年式12センチ(4.7インチ)高角砲を完成させた。
この砲は仰角75度(8センチ高角砲と同じ)であるが、弾丸重量は20.4キロで8センチ高角砲の約3.4倍も強力で、1分間に11発程度の射撃が可能である。
採用は大正11年(1922年)ころで、本砲の実用は、ワシントン軍縮会議後の大正12年度計画艦からである。
つづく昭和2年度の最新補充計画では、両用砲の採用で高角砲搭載数が減少したが、太平洋戦争と共に生産が復活した。
人力操作のC型(単装)が作られ、陸上砲台に配置された。
平射用照準器を併置した多量生産用のD型とE型が生産され、海防艦に搭載された。
昭和17年〜19年の間の生産数は2,125門である。

(参考:遠藤昭 著 『空母機動部隊』 朝日ソノラマ 1994年8月第4刷発行)

(平成29年7月27日 追記)




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