平成18年2月10日
三式中戦車 | |
乗員 | 5名 |
重量 | 18.8 t |
全長 | 5.73m |
全幅 | 2.33m |
全高 | 2.67m |
最高速度 | 38.8 km/h |
馬力 | 240 PS |
装備 | 三式75mm戦車砲 1 |
九七式7.7mm機関銃 1 |
(説明板より)
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三式中戦車 (茨城県稲敷郡阿見町・陸上自衛隊武器学校) (平成18年2月10日) |
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三式中戦車 (平成18年2月10日) |
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三式中戦車 (平成18年2月10日) |
三式中戦車
昭和19年(1944年)になって、本格的な主力戦車の登場までのつなぎとして臨時開発された。
九七式中戦車系列の最終生産型。
一式戦車の車体に三式75ミリ戦車砲を搭載。
昭和19年以降に本格的に量産。総生産数60輌(一説には161輌)。
本土決戦用に温存していたため実戦には投入されなかった。
三式75ミリ戦車砲
九〇式野砲を改造。
最大初速680m/秒、最大射程14,000m
米軍のM4型中戦車系列の51〜76ミリの前面装甲を貫通可能。
慣れれば1分間に15発近くも撃つことが出来るという。
装甲
車体前面50ミリ、車体側面20ミリ、砲塔前面50ミリ、砲塔側面20ミリ
参考文献:
潮書房発行『日本兵器総集』
学習研究社発行『歴史群像太平洋戦史シリーズ25 陸軍機甲部隊』
KKワールドフォトプレス発行『日本陸軍兵器集』
【三式中戦車】
フランス、シュナイダー社系の90式機動野砲はゴム・タイヤをつけた大砲で、「いすゞ」の九八式4トン牽引車で曳くものであるが、トレーラー式に2台に分けることは、悪路の場合や速度の関係で、大いに野砲の行動が制限される。
そこで思い切って戦車の車体に、この砲を載せてしまおうというアイデアとしては自走砲に近い発明が行われた。
これが三式中戦車である。
台車としては三菱の九七式中戦車が用いられ、拡大した砲塔に九〇式野砲がつけられた。
弾丸は70発。
その代わり九七式車載重機関銃1挺を下ろして1挺で我慢した。
九〇式野砲は同じ7.5センチの他の野砲に比べ、射程も長く、初速も速い割に重いのが欠点だった。
だから、戦車の上に載せて移動が容易となれば、まさに願ったり、叶ったりである。
三式中戦車は普通の歩兵師団に「野砲」として配置されることなく、九〇式機動野砲と同様、機械化部隊(戦車旅団や戦車師団)の砲兵として使用する目的だった。
(参考:木俣滋郎 著 『陸軍兵器発達史』 光人社NF文庫 1999年発行)
(平成29年2月18日 追記)
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