九二式7.7ミリ(留式)機関銃


 平成25年2月7日

フィリピン共和国ルソン島 ダニエル・H・ディソン氏宅

KAMIKAZE AIRFIELD
SECURITY FORCE MACHINEGUN
USED AT THE ANGELES SOUTH
KAMIKAZE AIRFIELD Ⅱ,1944~1945

九二式7.7ミリ機関銃

海軍の航空機用機関銃として、固定機銃にイギリス・ビッカース式(毘式)、旋回用にルイス式(留式)があった。
このうちルイス式を地上用および小型艦艇の装備用として海軍工廠で生産されたのが、九二式7.7ミリ(ル式/留式)機関銃である。
中国の揚子江警備艇などの小型艦艇には軽機関銃は必要な火器であったので、海軍では昭和13年にこれを九二式として制式化し、横須賀海軍工廠、のちに豊川海軍工廠で製造された。
空冷式でありながら水冷式に見まがう太い放熱筒をもつこの機関銃は、平射と高射の二つの姿勢に高低変化ができる銃架と、三脚に装備された。
以来、海軍陸戦隊の地上および高射機関銃として中国戦線から、太平洋の島々まで足跡を残している。

【要目】
口径 7.7ミリ
作動方式 ガス利用・空冷
全長 99センチ
銃身長 60.1センチ
重量 11.3キログラム
発射速度 600発/分
給弾方式 ドラム型47発

(参考:月刊雑誌『丸』別冊 『日本兵器総集(昭和16年~20年版)』 昭和52年発行)



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