3.いざ、ミンダナオ島へ!
(マニラ〜ダバオ)
今日は、今回の旅行のメイン・・・・ミンダナオ島へ行く日である。
朝食はホテルのレストランでバイキング。
で・・・あれ?
藤井さんがバナナを食べている・・・・・
おかしい・・・デザートのコーナーにはバナナなんて置いてなかったはずだが・・・・
「あの・・・そのバナナ・・・どこにあったんですか?」
「ん?あそこ!」
指さすところを見たら・・・・ありゃ!
レストランを飾り付けているフルーツの盛り合わせのところからバナナをもぎ取って来ていた!(笑)
「あの・・・それ・・・飾りなんですけど・・・(笑)」
二人で大笑い!
ご高齢者は何をしでかすかわからない。(笑)
ガイドのステラさんが迎えに来て、一緒に空港へ向かう。
この旅には全行程、ステラさんに同行を願う。
現地まで我々だけで飛んで、ミンダナオ島の現地ガイドに案内をしてもらうほうが安上がりなのだが・・・
彼女は私が信頼を置いているガイドさん。
万が一、藤井さんに何かあったときには信頼関係のあるガイドじゃないと任せられない。
そこで、彼女の飛行機代もホテル代もこちらで負担してでも一緒に来てもらうことにした。
昨日、マニラに到着してすぐに国内線でミンダナオ島へ行くこともできたのだが・・・
日本から4時間、国内線に乗り換えて2時間近く狭い機内に閉じこもっていたのでは疲れるだろうからということで、マニラに1泊することにした。
少しは現地に慣れたのかもしれない・・・・藤井さんは今日はニコニコ顔である。
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マニラ空港・国内線 |
藤井さんにはショルダーバッグだけを肩から提げてもらい、杖を持って歩いてもらう。
私は自分のリュックを背負い、藤井さんの荷物を転がして歩く。
セキュリティチェックが、また面倒である。
腕時計、財布、鍵、携帯電話・・・
藤井さんにはこれらのものを自分のショルダーバックに全部入れさせてX線の機械を通させ、本人には靴を脱がせて、上着も脱がせ、帽子も脱がせて・・・・
「はい!これで大丈夫!」・・・・と、先に行かせる。
X線の検査を通過してから迷子になられたのでは困るので、私も急いで通過して、荷物を受け取り追いかける。(笑)
ご高齢者の特徴なのだろうか・・・・几帳面なのである。
鍵や財布、携帯電話・・・等々を藤井さんはまたもやポケットにしまい込む。
「どうせ、またチェックがありますから、使わないものはそのままカバンの中に入れておいたほうがいですよ」と言うのだが・・・・几帳面にもまた元の場所に戻す。(笑)
まぁ、仕方がないか・・・・そのほうが何となく安心なのだろう。
で・・・・次のチェックで、またもやショルダーバッグに入れさせて・・・と繰り返す。(笑)
「ダバオまではどんな飛行機に乗るんだ?」と尋ねられたが、私も初めて乗るのでわからない。
「まさかプロペラ機ではないと思いますけど・・・(笑)」
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ダバオ行きの飛行機 |
「おお!まともなジェット機だ!」と藤井さん。(笑)
ミンダナオのダバオって結構大きな町だと聞いていたが、マニラからの便は少ないのだという。
一番多いのはセブ島へ行く便なんだとか・・・・
便数が少ないだけに機内は満席である。
で・・・・自分の座席に座って気が付いた!
しまった!やっちまった!
チェックインはステラさんにお願いしてやってもらったのだが・・・・
なんと!我々の座席は飛行機の真ん中の列・・・・つまり・・・外が見えない!
ミンダナオ島を空から見せてあげようと思っていたのに・・・・・あ〜失敗した!言うのを忘れていた!
帰りの便は、席がバラバラになってもいいから藤井さんを窓側に座らせるようステラさんに頼む。
しかたがない・・・空からの景色は帰りに楽しんでもらうしかない。
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ダバオ空港 |
より大きな地図で ダバオ国際空港 を表示
無事にミンダナオ島のダバオ空港に到着!
早速、藤井さんにはトイレに行ってもらう。(笑)
小さい空港の小さなトイレは・・・・大混雑。
しかし、とにかくこのタイミングでトイレに行っておいてもらわねば・・・
ステラさんにはトイレから出てきた藤井さんが迷子にならないように見張ってもらう。(笑)
その間、私はターンテーブルのところで荷物が出てくるのを待つ。
と・・・やたらと職員が声をかけてくる。
荷物を取ってやろうか?・・・・ということらしい。
チップ目当てなんだろう。
断っても、次々と別の奴がやって来て声をかけてくるから困ったものだ。
ようやく荷物を受け取って空港の外へ・・・・
マニラよりこころなしか暑いような気がする。
ここダバオでの移動には運転手付きのワゴン車を用意してもらっている。
が・・・・来ない!
駐車場に陣取ったまま、ピックアップに来ない!
駐車場まで歩いて来てくれという。
おい、おい、杖をついている人を歩かせるのかよぉ〜
仕方がない・・・駐車場まで歩いて行く。
藤井さんはここダバオに駐屯していた海軍の少年兵。
64年ぶりにダバオの地を踏んだ。
が・・・本人は・・・・キョト〜ン!(笑)
無理もないかぁ・・・ずいぶん変わっちゃっているだろうから・・・・
時刻は1時を過ぎている。
まずは、どこかで昼食を・・・・
ということで、郊外のレストランへ行ってバイキングの昼食をとる。
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レストラン |
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レストランの内部 |
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私は肉や野菜とご飯をゴチャゴチャに混ぜて食べるのが好き!(笑)
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ミンダナオ島に関しては、事前に資料を捜してみたが・・・・
なかなか、これといった、いい資料が見つからなかった。
幸い、曙光会の亀井さんが簡単な地図などを提供してくれたので助かった。
それでも、おおよそ・・・しか、わからない。
なので・・・自分がどこにいるかわからない。(笑)
食後、ドライバーと打ち合わせ。
藤井さんは、どこへ行きたいという事もない。
当時、自分がどこにいたのかわからないという。
とにかく景色が見られれば、それでいいという。
さて・・・そうなると・・・どうするか・・・・
とにかく、日本の慰霊碑がある場所を訪ねて歩こうか・・・・
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