(ローマ〜パリ〜成田)
平成18年(2006年)12月10日(日)・第7日目 |
午前7時15分、ホテルをチェックアウトして空港へ。
午前10時20分発エールフランス機でパリに向かう。
(ローマ〜パリ間の景色)
ふと、窓の外を見たら・・・・・雪を頂いた山々が・・・・
今回の旅は、異常気象(?)に恵まれて、さほどの寒さを感じなかったせいもあり、この雪には意外さを感じてしまいましたが、12月なんだから本当はこれが正しいんだろうねぇ〜
ところで、ローマからパリの間、離陸して1時間20分後というと・・・・ここはどこ?
12時30分、パリに到着。
帰りの便の乗り換え時間は僅か45分。
急げ!急げ!
乗り換えターミナルで保安検査があるので焦ったが、十分間に合った。
搭乗口に並んでいた外国人のおばさんが私に向かって「どうぞ先に・・・・」と言うので、私が彼女の前に並んだら・・・・
「あなたはパイロットじゃないんですか?」と英語で尋ねてきた。
はぁ?
私が紺のダブルのブレザーを着て、しかも小さな黒いカバンを持っていたのでパイロットと勘違いしたと言う。
それで「先に行ってください」と言ったらしい。
そんなぁ〜・・・・乗客より遅く乗るパイロットってあり得ないでしょ?
2人で大笑い!
それを見て母が「何?どうしたの?」と聞いてきたので「パイロットと間違えられた!」と言ったらこれまた大笑い!
この外人のおばさんと3人でクスクス、ケラケラ笑いながら飛行機に乗り込む。
午後1時15分パリ発エールフランスAF−276便で成田に向かう。
私の席は窓側、母が真ん中、同じツアーの中年女性が通路側に座る。
母がトイレに行ったついでに私もトイレに向かう。
入れ代わり立ち代り、行ったり来たりしたのでは通路側の方に申し訳ないと思って、どうせなら一度に二人で行こうということにしたのだが・・・・
トイレに到着した直後、飛行機がやたらと激しく揺れ始めた。
すると、日本人スチュワーデスが「危ないですからお席に戻ってください」と言う。
それはわかるのだが・・・母がトイレに入っているし・・・そちらも気になるし・・・
するとこのスチュワーデスがこう言った。
「あの〜旅行傷害保険では怪我をしても保険は適用にはなりませんからねっ!!」
いきなり何を言っているんだ!さすがにカチンときた!
「そぉ〜・・・・結構ですよぉ〜怪我をするのは覚悟の上ですから!」
本当に頭にくるスチュワーデスだよなぁ〜
「危ないですから、ここにお掴りください」くらいのことが言えないのかね?
揺れているときに席を立ってトイレに来たんじゃないんだからさ、トイレの前で待っているうちに揺れ始まったんだからさぁ〜
食事が終わり、飲み物が配られた。
フランス人と思われる外人のスチュワーデスが揺れる機内の中でコーヒーを配っていたので私も頂こうとしたのが大間違いだった。
トレイに載せて母の顔の前にコーヒを差し出したので、私がそれを取り上げた瞬間!
飛行機が大きく揺れたのであります!
うわぁ!
コーヒーを私のテーブルにぶちまけてしまった!
テーブル上はコーヒーでビショビショ。
(母の顔にかからなかっただけでも幸いでしたが・・・・)
しかし・・・・このスチュワーデス・・・・白けた顔して・・・・そのまんま、知らん顔。
コーヒーをこぼしたのは私のせいじゃなくて、あなたですから・・・・といわんばかりの顔。
おしぼりも、タオルも何も持ってこない!
何ていう航空会社なんだ!
この瞬間、私はエールフランスは二度と利用したくないと思ったのでありました!(怒)
それにしても、電車の中で売っているコーヒーには蓋を付けているんだけど・・・・
何で揺れる飛行機ではコーヒーなどのカップに蓋を付けないのかね?
しかも・・・揺れているから席に戻れと言っておきながらこぼす可能性のある飲み物を配るとは、どういう神経なんだろうか?
どうでもいいから飲み物を配る時間だから配っちゃえということ?
最後の最後に思いっきり不愉快な思いをした。
平成18年(2006年)12月11日(月)・第8日目 |
なんだかなぁ〜
飛行機の中で朝を迎えると、1日を損したような気がするんだよねぇ〜
ふと、外を見ると・・・・・あれ?
(霞ヶ浦)
眼下にはどこかで見たことがある形の湖が・・・・
ん?霞ヶ浦じゃないか!
その向こうの・・・・翼の下、地平線の上にポチッと白いものが・・・・
おお!富士山ではないか!
絶景かな!絶景かな!
我が故郷の景色を見て感激!
霞ヶ浦の上空を飛んでいるということは・・・・もう少し手前なら、我家の上空を飛んでいたことになるかな?
成田からまた戻るというのも・・・・なんだかなぁ〜
パラシュートがあったら真っ直ぐ家に帰れたかぁ?
午前9時15分、成田空港に到着。
私の席は飛行機の最後部に近いので、何も急ぐ必要もない。
最後に降りましょう・・・・ということで、座席の下に落し物などがないかどうか確認していたら・・・・
例の日本人スチュワーデスが通路を走ってきた!
「どうしたんですか!パスポートを失くしたんですか!パスポートを失くしたんですね!」
はぁ?何・・・・パスポートって?
「落し物がないかチェックしていたんですけど・・・・」
「あっ!紺のブレザーを着ているので、うちのクルーかと思いまして・・・・」
あのねぇ〜紺のブレザー着てちゃいけないのかよぉ?
それにしても・・・・どうして、いきなりパスポートなの?誰がパスポートを失くしたって言った?
オッチョコチョイのスチュワーデスを尻目に飛行機を降りる。
最後の最後まで・・・・・本当に・・・・も〜う!(笑)
無事に税関を通過して、ツアーの添乗員に御礼を言って高速バス乗り場へ。
お〜!やっとタバコが吸えるぞ!
母も大事無く健康も損なわずに旅が出来たので良かった!
一か八かで海外旅行に誘ったが、大成功だった!
抗癌治療なんて何のその。病は気からじゃ!(笑)
〜終わり〜
※ この旅行から半年後の平成19年6月23日に母はこの世を去りました・・・・
当時は母のための旅行でしたが、今になってみると、自分のためだったような気がします。
時々、この日記を見ながら母との思い出に浸れますから、やっぱり自分のための旅行だったのかな・・・と・・・
今年、十三回忌を迎えるにあたり、もうあれから12年も経ったのかと驚きます。
またイタリアに行きたいと思っていますが、母を思い出して辛くなりそうなので、まだまだ無理な気がします。
そうなると、この旅行をしたことが、果たして良かったのかどうか・・・悩むところです。
“思い出を作る”というのも良し悪しかなぁ〜
(平成31年3月11日追記)
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