文政5年(1822年)〜明治12年(1879年)
板倉槐堂の掛軸 (滋賀県長浜市・慶雲館) (平成18年4月8日) |
板倉槐堂
文政5年(1822)坂田郡下坂中村(現長浜市)の医師下坂篁斎の子として生まれる。
下坂家は、中世浅井氏の家臣として活躍した豪族。
京都の薬種商・武田家に養子に入り、尊王攘夷派の志士として坂本龍馬、中岡慎太郎らと共に倒幕運動に奔走。
龍馬が近江屋で暗殺されたとき部屋にあった寒椿と白梅図の掛軸は、槐堂が龍馬の誕生祝いに自ら描いたもの。
龍馬と慎太郎の血飛沫を浴びたこの掛け軸は、国の重要文化財に指定されている。
また、槐堂が鳩居堂七代目を撮影した写真は、京都最古の写真として文化財に指定。
維新後は大津県参謀、宮内中録など官職に就くが、新政府と意見が合わず辞任。
その後は静かに暮らし明治12年(1879)58歳で没。
勤王の詩人・江馬天江えまてんこうは実弟。
慶雲館 (滋賀県長浜市) (平成18年4月8日) |
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