近衛師団司令部

東京国立近代美術館工芸館


旧近衛師団司令部官舎

明治43年(1910年)、陸軍技師の田村鎮の設計により建築されました。
レンガ造り二階建て。
昭和47年10月2日に国の重要文化財に指定されました。


旧近衛師団司令部庁舎 旧近衛師団司令部庁舎
(現:東京国立近代美術館工芸館)

エピソード

昭和38年5月に建設省は「北の丸」一帯に森林公園作る計画を打ち出しました。
この時に、近衛師団司令部庁舎は不要ということで取り壊すことに方針を決定したのです。
この方針を聞いて驚いたのが文化庁、重要文化財に指定して修理の上、保存すべきであると主張します。
公園の造成を進めようとする建設省と公園を管理している厚生省が困っているところに、更に防衛庁から国防資料館として使用したいとの申し入れがありました。
建物自体は大蔵省の所有ですので、大蔵省・建設省・厚生省・文化庁・防衛庁の5つの官庁が保存するか取り壊すかで争ったそうです。
多くの人々の保護運動のおかげで保存されることになり、現在は美術館の分館として使用されています。



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