旧堀田邸

千葉県佐倉市鏑木町274番地


旧堀田邸 平成18年8月31日

旧堀田正倫別邸庭園(千葉県指定文化財名勝)

旧堀田邸は堀田正倫の邸宅であり、明治23年(1890)に竣工しました。
明治44年には東宮殿下(後の大正天皇)の来訪に伴って、主屋に湯殿が増築されています。
現在では、主屋・土蔵・門番小屋といった建物と庭園が残され、さくら庭園として市民の憩いの場となっています。
旧堀田邸は、主屋の間取りに近世武家の住宅を引き継ぎつつも、近代の新しい生活にあわせた部分もみることができ、明治期における上級和風住宅の特色を良く示しています。
庭園は、眼下の高崎川や下総台地を借景にし、景石やマツ・サルスベリなどが配されています。
旧堀田邸のような明治期における和風建築と庭園が、ともに残された旧大名家邸宅の遺例は、全国的にみても珍しいものです。

(リーフレットより)

応接の間


玄関棟・『応接の間』


(壁土の色:黄大津)




(平成18年8月31日)
畳廊下



畳廊下


(壁土の色:浅黄大津)




(平成18年8月31日)

堀田正倫古写真 (展示パネルより)

居間




『次の間』から見た『居間』

(居間棟・1階)
居間棟2階部分は非公開です。



(平成18年8月31日)
天袋と地袋




天袋と地袋






(平成18年8月31日)

跡見花蹊あとみかけい 画 天袋・地袋

花蹊 1840年(天保11)〜1926年(昭和1)
本名 滝野。女性。摂津せっつ国(現大阪府と兵庫県の一部)に誕生。

明治・大正期の教育者で、和漢学や円山まるやま派(始祖は応挙おうきょ)の絵画にすぐれた女性。
父、跡見重敬の私塾を助け、のち京都に移って絵画・書・詩文を教えるための私塾を開いた。
1870年(明治3)に上京し、1875年(明治8)神田神保町に跡見学校(東京都文京区にある女子のための私立総合学園で、中学校、高等学校、短期大学、大学までをおく跡見学園の前身)を創立した。
堀田家と花蹊の交流をうかがわせる天袋・地袋である。

(説明板より)

書斎棟



書斎棟
(非公開)





(平成18年8月31日)

書斎棟

全体に数寄屋造りの意匠を取り入れた最も趣向性のある棟である。
天井には印度更紗が張られ、障子の桟に至るまで細かい細工が施されている。
また、渡り廊下の天井は網代に編まれている。

(説明板より)

玄関棟内側




玄関棟内側






(平成18年8月31日)
座敷棟




座敷棟(左)






(平成18年8月31日)
客座敷



客座敷


(壁土の色:大阪土)




(平成18年8月31日)

座敷棟

庭に張り出すように配置された棟であり、邸内で最も大きな空間となっている。
人の集まる行事は、この部屋を利用していたと思われる。
建物西側には御祠堂が付設されている。

(説明板より)

湯殿




湯殿


(壁土の色:漆喰)






(平成18年8月31日)
化粧の間



湯殿の『化粧の間』

(壁土の色:桃山)




(平成18年8月31日)

湯殿

この建物は明治44年に堀田家農事試験場を視察に訪れた東宮殿下(大正天皇)休息のために、増築された湯殿である。
湯に浸る風呂桶はなく、かけ湯によって入浴した。

(説明板より)

昭和58年当時の旧堀田邸 (展示パネルより)

旧堀田邸の概要

旧堀田邸は、最後の佐倉藩主であった堀田正倫が、東京深川佐賀町から旧領地である佐倉に居を移すため、明治20年(1887)頃に用地を購入し、屋敷と庭園をこの一帯に建設整備した屋敷の建築は明治21年に着手され、翌年12月に上棟、翌々年11月には落成しているが、明治27年頃まで継続的に屋敷の工事はおこなわれた。
この庭園と建物は、昭和17年(1942)に日産厚生報国会が賃借し療養所施設として利用され、昭和26年には日産厚生会が敷地及び建物を取得し保守管理がなされてきた。
佐倉市では(財)日産厚生会佐倉厚生園から建物の寄贈を受け、平成9年にこの一帯を佐倉市指定文化財(名勝)に指定し、保存整備にあたっている。
旧堀田邸は主屋と湯殿によって構成されており、主屋は木造平屋一部二階建て、屋根は寄棟造桟瓦葺一部金属板葺で玄関棟・居間棟・座敷棟・書斎棟・台所棟の五棟に分けられる。
現在台所棟はほとんど解体され昔の様子が失われているが、他の四棟は建設当時の状態に復元整備されている。
湯殿は明治44年に東宮殿下(大正天皇)の休憩のために新しく増築された建物である。
建物の南側に広がる庭園は、全体に芝生を植え、各所に松・さるすべり等の樹木や景石を配し、高崎川と対岸の台地を借景としている。
また、下総佐倉堀田家文書には旧堀田邸新築に関する文書や図面が残され、当時の状況を知ることができる貴重な資料となっている。
平成13年(2001)3月、庭園を含む一帯が千葉県指定文化財(名勝)に指定された。

(展示パネルより)

佐倉ゆうゆうの里入口

『佐倉ゆうゆうの里』入口


老人ホームなどがある場所の奥に『旧堀田邸』があります。
場所を間違えたかと思い、探すのに苦労しました。
不法侵入を気遣って、ちょっと入りづらい場所です。
地元の人にはなんということもないのでしょうが・・・
案内板が不親切です。敷地内に入って初めて所在地がわかります。


(平成18年8月31日)

敷地内にある案内板 (敷地内にある案内板)

公開案内

●開館時間:午前10時〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
●休館日:月曜日(休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日〜1月4日)、臨時休館日
●料金:一般:310円


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