旧日本銀行京都支店

(現:京都文化博物館別館)

京都府京都市中京区三条高倉


旧日本銀行京都支店 平成19年3月16日

重要文化財 旧日本銀行京都支店

建物の沿革

この建物は1903年(明治36)9月に着工され、1906年(同39)6月に竣工した。
日本銀行京都出張所は1894年(同27)4月に東洞院通御池上ルに開設されたが、1906年7月にこの地に新築移転され、1911年(同44)6月に出張所から支店に名称が変更となった。
その後、銀行は1965年(しょうわ40)10月に河原町通二条に移転し、建物は1967年(同42)4月から財団法人古代學協會の所有となり、翌年5月から平安博物館として開館した。
1969年(同44)3月に国の重要文化財に指定される。
1986年(同61)4月に京都府に寄贈され、修理・復元の後、1988年(同63)10月に博物館別館として公開された。
2005年(平成17)5月には、リニューアル工事が実施された。

(リーフレットより)

建物の概要

建物は煉瓦造、二階建、一部地下一階、スレート(粘板岩)・銅板葺である。
外観は三条通に面して左右対称で、赤煉瓦に白い花崗岩を装飾的に配している。
この意匠は19世紀後半のイギリスの建築によく使われた様式である。
両翼には塔屋が付き、屋根には通気塔・採光窓などを設けて変化に富む。
内部には旧営業室の吹き抜けの大きな空間があり、カウンターのスクリーンや壁面の装飾、天井などは時代の雰囲気をよく表わしている。
左右の各室は応接室や所長室として使われていた。
二階には上等室、大広間が設けられた。
この建物の背後には別棟の金庫があり、渡廊下によりつながっている。
金庫棟は煉瓦造、一階建、桟瓦葺である。
設計は、明治の建築会の帝王といわれ、東京駅などを設計した辰野金吾(1854〜1919)と、辰野の弟子で各地の銀行建築を手がけた長野宇平治(1867〜1937)とによる。

(説明板より)

客溜り 風除室
カウンター カウンター

建築材

煉瓦は大阪窯業会社製。
花崗岩は京都府亀岡市の小金岐産、岡山県笠岡市の北木島産など。
屋根のスレートは宮城県登米産。
客溜りの大理石は岐阜県大垣市の赤坂産。
カウンター台はタイ産のチーク材が使われている。
営業室などの床はリノリウム張り(当初はドイツ製)。

照明・暖房など

客溜り及び営業室の元のシャンデリアとブラケットは戦時中の金属供出で撤去されていたが、古写真に基づいて復元された。
当初は蒸気暖房の設備があった。
外面の各窓と出入口には鉄製防火扉が備えられた。

(リーフレットより)


利用案内

開館時間:午前10時〜午後7時30分(なお、催しにより閉館することがあります)
休館日:月曜日(当日が祝日の場合は翌日)・年末年始(12月28日〜1月3日)


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