旧オルト住宅

長崎県長崎市・長崎グラバー園


旧オルト住宅 平成19年3月26日

旧オルト住宅

指定:          国指定重要文化財(昭和47年5月15日)
所在地及び所有者: 長崎市南山手14番地 長崎市
建築年代:       1865(慶応元年)前後
構造形式:       木及び石造、平家建、正面車寄せ有り、桟瓦葺、噴水一基

この家にはイギリス人ウィリアム・オルト(W.ALT 1840〜1905)が1864(元治元年)〜1868(明治元年)の4年間住んでいました。
石造円柱が列ぶベランダの中央に切妻屋根のポーチがあり軒高の堂々たる偉容を誇る幕末明治洋館遺構の中でも出色の建築です。
イギリス人の設計で日本人小山秀之進が施行したといわれます。
オルトは1859(安政6年)に来日、貿易商として製茶業を主に実業家として活躍しました。
妻エリザベス(1847〜1923)と二人の娘との4人家族で、明治元年までの4年間を長崎で過ごしました。
その後大阪で1年半、横浜に2年間滞在しています。
オルトは病弱でしたので長崎にいる期間が短かったのですが、もっと長く長崎にいたらグラバーやリンガーをしのぐ居留地外商となり得たでしょう。
このオルト邸は1880(明治13年)から2年間、創立期の活水学院校舎として使用され、その後はリンガーの長男の手に移り長く住居として使われましたので別にリンガー(兄)邸ともいわれたりします。

長崎市

(説明板より)

旧オルト住宅



旧オルト住宅
(長崎市・グラバー園)

ポーチ横には日本最古で最大級の木香バラが茂っています。



(平成19年3月26日)

平面図 (説明板より)

応接室 北側寝室
西側寝室



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