旧東京音楽学校奏楽堂(重要文化財)

東京都台東区上野公園8−43


旧東京音楽学校奏楽堂



旧東京音楽学校奏楽堂





(平成15年6月26日)

旧東京音楽学校奏楽堂そうがくどう(重要文化財)

この建物は、明治23年(1890)東京音楽学校(現東京芸術大学)本館として建設された。
設計は山口半六、久留正道で、わが国初の本格的な音楽ホールであり、音楽教育の記念碑的な存在である。
中央天井をヴォールト状(かまぼこ状)に高くし、視覚、排気、音響上の配慮がなされている。
また、壁面や床下に藁や大鋸屑おがくずが詰められ、遮音効果をあげるなど技術的な工夫があり、貴重な建築物である。
この奏楽堂からは、滝廉太郎を始めとする幾多の音楽家を世に送り出してきたが、老朽化が進み、取壊しの危機にひんしていた。
しかし、音楽関係者を始めとする多くの人々の保存に対する努力が実り、昭和62年3月、歴史と伝統を踏まえ、広く一般に活用されるよう、この地に移築復元された。
また、移築工事とあわせて、日本唯一の空気式パイプオルガンも修復され舞台中央に甦った。
昭和63年1月13日付きで国の重要文化財に指定された。

平成6年3月
台東区教育委員会

(説明板より)


資料展示室 資料展示室内部
奏楽堂図 奏楽堂図
旧東京音楽学校正面図 旧東京音楽学校正面図

本館は木造二階建ての桟瓦葺で、中央家と翼家から成ります。
奏楽堂は中央家二階にある講堂兼音楽ホールのことを呼びます。

(パンフレットより)

修復前の写真 修復前の状態(展示写真より)

音楽ホール 二階の音楽ホール

このホールは、かつて滝廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰が歌曲を歌い、三浦環が日本人初のオペラ公演でデビューを飾った由緒ある舞台です。
設計は、当時の文部省技師であった山口半六と久留正道が担当し、音響設計を上原六四郎が手掛けたと記録されています。

(パンフレットより)

パイプオルガン パイプオルガン

正面のパイプオルガンは、大正9年に徳川頼貞候がイギリスから購入し、昭和3年に東京音楽学校に寄贈したものです。
アボット・スミス社製でパイプ総数1,379本。
いまでは世界でも珍しい空気式アクション機構の、わが国最古の貴重なコンサート用オルガンでやわらかな音色が魅力です。

(パンフレットより)


訪問記

過去に何度もこの建物の前を歩きましたが中に入ったのは今回が初めて。
音楽関係の資料展示室は撮影禁止ですが、建築関係の資料展示室と音楽ホールは撮影可能です。
外観の撮影は、この時期は木々の葉が邪魔になって全体が撮影できませんでした。
葉が落ちる冬の時期に撮影したほうが良いかもしれません。

ここでは一般の使用を含めて年間に百数十回の演奏会が開かれているそうです。
演奏会などにぶつかった時はついつい中に入っていいのかな?と思って遠慮しちゃうんですよね。
気楽に中に入れるという雰囲気がないのが残念ですが、音楽や建築に興味のある人は是非中に入って見てください。
一見の価値あり。

(平成15年6月26日訪問)


案内

施設見学
公開日:日、火、木曜日のほかホール等の使用のない日
公開時間:午前9時30分から午後4時30分まで
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料:一般300円、児童・生徒100円

定期コンサート
(通常の入館料で聴くことができます)
木曜コンサート:毎月第3木曜日 午後2時から
日曜コンサート:毎週日曜日

交通
JR上野駅公園口下車徒歩8分




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