旧内田定槌邸

(現:外交官の家)

神奈川県横浜市中区山手町16番地(山手・イタリア山庭園内)


外交官の家 平成15年12月14日

外交官の家は東京渋谷の南平台に明治43(1910)年に建てられた旧内田邸を移築したものです。
建築主は内田定槌で、ニューヨーク総領事やトルコ特命全権大使などをつとめた明治政府の外交官です。
旧内田邸は、海外暮らしが長かった定槌の意向を反映して、当時の日本人住宅としては珍しく徹底した洋風化が図られました。
設計者はJ.H.ガーディナー[James McDonald Gardiner]です。
彼はアメリカ人で、立教大学の教師として来日、その後建築家として活躍した人で、旧内田邸は彼の作風を今に伝える貴重な住宅作品です。
建物は木造2階建てで塔屋がつき、天然スレート葺きの屋根、下見板張りの外壁で、アメリカン・ヴィクトリアン様式(イギリスで流行した豪華な装飾様式の流れを汲むもの)で建てられています。
室内は1階に食堂や大小の客間など重厚な部屋が、2階には寝室や書斎など生活感あふれる部屋が並んでいます。
これらの部屋はアーツ・アンド・クラフツ(19世紀イギリスで展開された美術工芸の改革運動)のアメリカにおける影響を色濃く伝えています。
内田定槌の孫にあたる宮入氏から建物の寄贈を受けた横浜市が山手イタリア山庭園に移築復原し、平成9年、移築と同時に国の重要文化財に指定されました。
室内は家具や調度類が再現され、当時の外交官の暮らしを体験できるようになっています。
各展示室では、建物の特徴やガーディナーの作品、外交官の暮らし等について資料を展示しています。

(リーフレットより)


玄関側 外交官の家・玄関側
庭からみた外交官の家



庭から見た外交官の家






(平成15年12月14日)

案内

開館時間
9:30〜17:00(7,8月は18:00まで)
休館日
毎週第4水曜日(祝日の場合はその翌日)
年末年始(12/29〜1/3)
入館料
無料

交通
電車
JR石川町駅元町口より徒歩5分
バス
桜木町駅より11系統「イタリア山庭園前」下車、徒歩2分

一般駐車場はありませんので、車でのご利用はご遠慮ください。



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