旧山本有三邸

(現:三鷹市山本有三記念館)

東京都三鷹市下連雀2−12−27


山本有三記念館 平成15年12月13日

三鷹市指定文化財
三鷹市山本有三記念館(山本有三氏旧宅)

種別 重宝
年代 大正15年(1926)頃
指定年月日 平成6年7月14日
所在地 三鷹市下連雀二丁目12番27号

著名な文学者で三鷹市名誉市民でもある山本有三氏(明治20年〜昭和49年)が、昭和11年から21年まで居住された建物である。
同氏はここで代表作「路傍の石」を執筆したが、進駐軍に接収され転居した。
その後、昭和31年に土地とともに東京都に寄贈され、昭和60年には三鷹市に移管された。
平成8年11月に、有三氏の業績を顕彰するとともに、貴重な文化財としての保存を目的として、三鷹市山本有三記念館が開館した。

この建物は、当時導入された海外の近代的様式の折衷的表現を試みており、特色のあるデザインを示す洋風建築である。
特に外部の暖炉煙突の石積みは、日本には珍しい表現である。

平成10年(1998)3月31日
三鷹市教育委員会

(説明板より)


路傍の石


路傍の石

山本有三記念館の入口にあります。
後に見えるのが、記念館の入口の門です。



(平成15年12月13日)

名作を記念する”路傍ろぼうの石”(説明板より)

小説「路傍の石」執筆当時の昭和12年、有三は中野旧陸軍電信隊付近の道ばたでこの大きな石を見つけ、この家の裏庭に運びこんだと伝えられています。
この石は、作品の名に因み、いつしか”路傍の石”と呼ばれ親しまれるようになり、その後、東京都に寄附された山本邸が昭和33年有三青少年文庫として開設されるときに、現在の位置に移されました。

山本有三記念館の開館にあたり、有三の名作「路傍の石」を記念するものとして、この石の由来を記します。

三鷹市
平成8年11月3日


山本有三先生顕彰碑



山本有三先生顕彰碑
「心に太陽を持て」土甫




(平成15年12月13日)

銘板

「心に太陽を持て」はは、ドイツの詩人フライシュレンの詩の冒頭の句である。
高橋健二はドイツのドイツの家庭で、この詩が聖書のことばなどと共にによく壁や柱にかけられているのを見て、心を引かれたので、NHKのラジオ放送で紹介した。
山本有三先生もこの詩に共感し、みずから編集した「日本少国民文庫」の第1巻をなす逸話集の巻頭にその訳をかかげただけでなくその巻の題名を「心に太陽を持て」とした。
異色ある書名は新鮮で充実した内容と相まって、大きな反響を呼んだ。
この一句は山本文学の向日性の精神を言いあてているので、先生の好んでいたことばである。

1987年5月
高橋健二

山本有三肖像は石井鶴三作。
土甫は高橋健二先生の号。


記念館の南側外観



山本有三記念館の南側外観






(平成15年12月13日)

山本有三記念館の経緯

山本有三は家族とともに別荘建築である玉川上水沿いの家に、昭和11年から進駐軍に接収された昭和21年まで住みました。
その間に書かれた主な作品には「路傍の石」・「はにかみやのクララ」・「ストウ婦人」・戯曲「米・百俵」などがあります。
しかし、その後は戦後日本の対策に奔走し、邸内に三鷹国語研究所を開設したり、国民の国語運動連盟を結成しました。
また、昭和21年には貴族院議員に勅撰され、翌22年の参議院議員選挙に立候補して当選し、政治家として各種法案の制定に尽力しました。
関係した主な法案には「国民の祝日に関する法律」、「年齢のとなえ方に関する法律」、「文化財保護法」、「文化功労者年金法」などがあります。
山本有三はその後、昭和28年に神奈川県湯河原町に「理想郷の家」を建てて移り住み、その後は「古代史の研究」のため、古跡探訪の旅を続けました。
三鷹の家と土地は児童育成のためにと昭和31年に東京都に寄付しました。
都は山本有三の意思を生かして、都立教育研究所三鷹分室「有三青少年文庫」を昭和33年に開設し、文庫活動や教育相談などを行って来ました。
昭和60年、都の仕事は東京都立川市に移転し、文庫は三鷹に移管されました。
三鷹市はでは昭和61年から、文庫内に有三記念室を開設し、有三記念公園を開園するとともに児童書の貸し出しも続けてきました。
しかしながら、市内には図書館の整備が進んできたことがあり、市では平成8年1月をもって文庫活動を終わりとしました。
有三旧邸は、改修整備を経て、平成8年11月から山本有三記念館として運営される運びとなりました。
大正15年築の洋風建築である有三旧邸は、平成6年に市の文化財指定を受けています。

[事業案内]

展示を主として山本有三の顕彰事業を行います。
文献や身辺資料と共に住居を公開することにより、多角的な作家研究の場を目指します。
著書、参考図書は、館内閲覧ができます。
有三資料の閲覧につきましては、予めお問い合わせのうえご利用ください。

(リーフレットより)


訪問記

館内の写真撮影は個人の記念写真を撮るのならば・・・という条件付です。
ということなので、私は自主的に館内の撮影は我慢して、HPに載せるのは諦めました。
内部をご紹介できないのが残念ですが・・・・

(平成15年12月13日訪問)


案内

開館時間
午前9時30分〜午後4時30分
休館日
月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、翌日と翌々日を休館)
年末年始(12月29日〜1月4日)
※展示替えなどのために臨時休館する場合もあります。

JR中央線・三鷹駅より徒歩12分




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