マニラ最後の夜


さて、島内観光をしていて気がついたことがある。
それはこのツアーに参加していた日本人は私だけではなかったということです。

8号車にフィリピンの女性を連れた数名の日本人男性が・・・
下手な英語の合間にチラリと日本語が・・・・
ん?日本人?

8号車って何語のバスだっけ・・・・
タガログ語?

認識の違いでしょうなぁ。
私にとってはコレヒドール島は戦跡訪問と慰霊の地。
女連れで行くところだとは思えないのですが・・・・・
彼らにとっては単なる観光地。

しかし・・・目立つわぁ。
正直言ってみっともないわぁ。

私は5号車でたった一人の日本人。
英語の説明を聞きながら、不愉快な思いをしながら、島内を巡ったのですが・・・・・
8号車に乗ったらもっと不愉快な思いをし続けたのだろうなぁ。
うん、このバスで良かったんだ。いい人たちにも会えたし・・・・
そう自分に言い聞かせながらコレヒドール島に別れを告げたのでありました。

コレヒドール島 コレヒドール島に別れを告げて・・・・
海から見たマニラ 海から見たマニラ


マニラ港の船着場に到着すると・・・・周りをはばからぬ大声で私を呼ぶ声が・・・・
「おおぉ!エルニー!」
現地旅行社からお迎えのガイド、エルニー氏が待ってていてくれた。
彼との出会いは4年前に遡ります。
2年前に来た時は自宅に電話をかけて「夕飯でも一緒に食べようよ!」と誘った仲。
2年ぶりの再会です。

ホテルの私の部屋で、なんだかんだと3時間も昔話で花が咲く。

あっという間に夜になっちまった・・・・・
「飲みに行く?」
「行こうか!」

以前にも行ったことのある店へ
でもねぇ。このお店はご紹介しづらいのです。
お店から迎えの車がホテルへ来るのですが・・・
”コンテナ車”のような、まるで護送車のような車(笑)
これに乗ってお店まで行くのですが、荷台に小さな窓しかないからどこを走っているのやら・・・・
到着すると、そこは真っ暗な路地。
お店には看板らしきものがあることはあるのですが、電気がついていないので名前がわからない!(笑)
なんとも”怪しげな”店でしょ?
だからご紹介できないのです。

ここで、軽く飲みながらカラオケ!
1時間一人1,000ペソ(2,400円)なり。ちょっと高い気もしますが・・・・
飲み放題、唄い放題だから、まぁいいかなという感じです。
女の子が3人ついて、日本語と英語のチャンポンでワイワイ。
私の他に2組の日本人グループ。
よくこの店がわかったもんだ。看板に電気もついてないような”怪しげな”店なのに・・・・(笑)

この店は3回目の”ご来店”
ママも従業員も私の顔は覚えていてくれていたようで・・・・
そのせいかスタッフと盛り上がる。
そのうち他のテーブルの女の子から「チークダンスが踊りたいから・・・唄って!」
どうしてこうなっちゃうんだろう。
なんで他の客のために唄わねばならんのだろう。
そう思いながらも唄ってしまうお人好しさ・・・・・

こんな調子で唄わされてばかりいるから一向に私は踊れない・・・・(笑)

あっという間に1時間。
「30分だけ延長!」と私。
「ご苦労様です」とばかりにスタッフのボーイさんが私の肩を揉み始めました。
もうひと頑張りするかぁ〜(なんでこうなっちゃうの?)

さて、時間も来たのでお勘定。
30分延長したから1,500ペソ(3,600円)かなと思ったら1,000ペソでいいとのこと。
えっ?サービス?
その代わりマッサージしてくれたボーイさんに200ペソ(480円)、女の子にそれぞれ100ペソ(240円)のチップを渡してくださいとのこと。
OK!OK!

帰りも”護送車”でホテルまで送ってもらったので、ドライバーに100ペソのチップ。

ホテルの前で車を降りたら・・・・なんと!
そこには客引きのA氏とB氏がいるじゃありませんか!
「ヘ〜イ!ミスタ〜!」
「ダメだよぉ〜俺、酔っ払っちゃってるから〜元気ない!頑張れない!」(笑)とお断り。
少々呆れ顔で「トゥモロー、トゥモロー」(明日こそは・・・という意味でしょう)
「OK!OK!」(どうせ明日は帰国してます)

こうしてマニラ最後の夜はふけていったのでありました。

   


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