(東飛行場跡)
平成21年(2009年)3月4日・第5日目 |
さぁ〜次の場所へ行くぞ!
走り出したら後ろの方で人の声がする。
ん?
振り返ったら・・・・
なぜか、我等の車の荷台に地元の連中が乗っている!
はぁ?いつのまに・・・・(笑)
火山の噴火を見にきた連中で、帰りの“足”がないので、我等の車に乗っているのだそうだ。
あのね・・・「サミエ〜ル!なんだ!こりゃ!」(笑)
サミエル君はシドロモドロ・・・・
どうやら彼が勝手に許可を与えたらしい。
あのね・・・そういう場合は一言言えよ!荷台に何が乗っているのかと思ったじゃないか!(笑)
我等の車に便乗した現地の人達 |
次に向かったのは・・・・東飛行場跡。
荷台に人が乗っていようと関係ない。
我等の車に乗った彼らは災難である。
まっすぐ町には戻らねぇぞ〜!(笑)
俺達の車に乗っちまった以上は嫌でも我々の戦跡訪問に付き合っていただこう!(笑)
この飛行場は日本海軍の飛行場で、主に零戦が使用していたらしい。
戦後はラバウル空港として使われていたが、火山灰で埋もれてしまった。
いやぁ〜一面、火山灰で真っ黒。
カラー写真を撮っても・・・・モノクロになってしまうほど「色」がない世界・・・・
これまた神秘的な風景である。
【東飛行場跡】 | |
このすぐ近く・・・・
火山灰で埋もれ、枯れかかっている椰子の林の中に九七式重爆の残骸があるという。
ここは海軍の滑走路である。
九七式重爆撃機は陸軍の爆撃機である。
う〜ん・・・・どういうことなのだろうか?
ここには偵察専門の第151海軍航空隊が陸軍の百式重爆を借用して配備されていたことは知っているが・・・・
九七式重爆も配備されていたのだろうか?
残骸からでは、さっぱり判定することができない。
サミエル君の話では、ここに零戦の残骸もあったが、火山灰で埋もれてしまい、今は見ることができないという。
ん?初耳である。
零戦の残骸・・・???
あったのか?へぇ〜
ここには第204航空隊(204空)の零戦隊などがいたのだから、当然と言えば当然か・・・・
しかし、もっと零戦の残骸があってもおかしくないような気もしないでもない。(笑)
この残骸を見て、これが九七式重爆撃機だとわかる人がいるんだから大したものである。
私にはさっぱりわからない。(笑)
そうなんだ・・・と専門家が言うんだから・・・そうなんだろう。
次に向かったのが、「南太平洋戦没者の碑」と呼ばれる場所。
行ってみたら、どうも日本政府が建てた慰霊施設らしい。
南太平洋戦没者の碑 |
(銘板・碑文) この碑の建設にあたっては上屋天井面の地図及び旗竿等についてラバウル方面陸海軍戦友会が協力された 設計・監理 菊竹清訓 ガラス工芸 岩田糸子 銘板 尾川宏 施工 大成建設株式会社 石工 関ヶ原石材 |
英語で言うと・・・・
「ジャパニーズ・ピース・メモリアル・モニュメント」
この慰霊のモニュメント・・・・相変わらずである。
フィリピンもそうだが、日本政府の建てたものは無機質で面白くない。
部隊名も戦死者名も何も刻まれていない。
この「碑」の目的は何なのだろうか?
どう見ても、このニューギニア方面で亡くなった人たちの慰霊を目的としたものとは思えない。
碑文には『さきの大戦において南太平洋の諸島及び海域で戦没した人々をしのび平和への思いをこめてこの碑を建立する』とは書いてはあるが・・・・
部隊名すら刻まずに、どうやって戦没者を偲ぶのか・・・・?
何人戦没したのかも刻まずにどうやって戦没者を偲ぶのか・・・?
ここでどんなことがあったのか、その歴史を日本語と英語で刻むことが大切ではないか?
何が『さきの大戦』だ。
ちゃんと第二次世界大戦もしくは大東亜戦争って書くべきだろう。
茶番である。
曖昧な表現でお茶を濁している。
「平和」って書けばそれでいいと思っている。
いかに日本という国は英霊に冷たい国かといういい証拠である。
「バカバカしい!こんなものに何億円使ったんだ?施工した大成建設が儲けただけじゃないのか?さぁ、帰りましょう!」
“先生”も同意見。
“先生”に至っては「写真なんか撮る気も起らない!」とご憤慨。
「役人のやることは、こんなもんですよ!血税をこんなくだらないモニュメントに使いやがって!こんなものに金を使うくらいなら学校でも建ててやった方がいいんじゃないの?帰りましょう!帰りましょう!」
雨宿りの小屋にしか見えないモニュメントなどに誰が頭を下げるもんか!
(右の碑・碑文) 戦没日本人の碑 遺骨収集の地 昭和三十年建之 日本國政府 (左の碑・碑文) この石碑は1980年に旧日本海軍基地跡からここに移設されたものである |
(慰霊碑の場所から見たラバウルの町)
このモニュメントの前の道は火山灰でかなりひどい状態になっていた。
いやぁ〜こりゃすごい。
モニュメントの前の道 |
時刻は午後4時を過ぎた。
今日の戦跡巡りはこれで終了。
ここからまっすぐホテルに戻ることにする。
ここまで“無理やり”連れて来られた(笑)荷台の人たちは、途中で次々と車から降りて帰って行った。
今日は、道路にかなり火山灰が積もったようだ。 前を走るトラックが路上の火山灰を巻き上げる! 「ヒェ〜窓を閉めろ!」と車内は大騒ぎとなる。 |
今日の夕食 |
ラバウルはマダンと比べてさほど湿度もなく過ごしやすい感じ。
夕方になると尚更である。
が・・・夜中・・・・
ドド〜ン、ズシ〜ン、ゴロゴロ・・・・
ん?
雷か?
そうではなさそうだ・・・火山が噴火している音のようである。
日中は気にならないのに、なぜか夜中にはよく聞こえる。
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