ミカンをもらう

(ブナカナウ飛行場跡)


平成21年(2009年)3月5日・第6日目

さて・・・今日が戦跡ツアーの最終日。
明日は予備日・・・・「自由行動」としてツアーの予定は入れていない。
で・・・朝から“先生”のいつもの「ご質問」・・・・(笑)
「今日はどこへ行くんですか?」
だ・か・ら・・・・私はガイドではないって言ってるでしょ〜(笑)
サミエル君が我々をどこへ案内してくれるか・・・・彼に聞いてみないとわからない。
「どうせ、大したところには行かないんだろ?」と“先生”。
「彼に聞いてみないとわからないですよ〜」
「いや、多分、大したことないんじゃないか?それより昨日行ったところへもう一度行った方がいいんじゃないの?」
「いや、いや、行ってみなきゃ分からないでしょ?」
「どうせ無駄じゃないの?」
「いや、無駄かどうかは行ってみなきゃわからないでしょ?」
「じゃ、今日はどこへ行くんですか?そこには何があるんですか?」
「だから・・・私だって知りませんよ!初めて来たんだし・・・ガイドじゃないんだから!」
もう・・・朝から大もめである。


天気の都合でうまく撮影できなかったところへ、もう一度撮影に行くとか・・・
時間的に回りきれなかったところへ行くとか・・・
そのために「予備日」を設けているのである。
だから、今日は今日で新たな場所を訪ねるということでいいじゃない?
しかし・・・先生は頑固である。(笑)
「どうも、価値観が違うようですね」と言う。
「あ・・・先生と私のですか?そのようですね・・・」
「明日の予定ですが・・・」と、先生は今日の予定もわからないのに明日の話をし始めた。
とにかく一人で回りたいそうだ。
大発のあった洞窟と東飛行場跡をもう一度撮影したいという。
「あなたは同じ場所へ一緒に行っても仕方がないでしょうから・・・」と一人で行きたいことを強調する。
そうしたいなら・・・どうぞ!
さすがに拙者もプチンとキレた!(笑)(拙者は短気なのである!)

相変わらず、今日はどこへ行くのか?そこには何があるのか?の質問攻め・・・・
成田を出発するときに事前に私が調べておいた資料や地図を先生にも渡してある。
しかし、“先生”はそれには一切目を通していない様子。
で・・・質問攻めである。
「あのですね・・・私は“先生”に資料を渡してありますよね?どうしてそれを見てくれないんですか?」
苦労してまとめた資料である。
資料はあくまでも資料・・・・撮影するに値する場所かどうかは実際に行ってみなくちゃわからない・・・

確かに“先生”と私では考え方が違うようだ・・・・
“先生”が興味を示すのは、すでに世間でも知られている有名な戦跡だけである。
他の雑誌や写真集などで取り上げられている場所で、他の写真家が撮った同じアングルで撮ろうとする。
わからないんだよなぁ〜そういうのが・・・・
いわゆる「手あか」がついたものを取り上げても仕方がないような気がするのだが・・・・
私は、他の人が見落としたものや、まだ取り上げられていない戦跡を探し出して撮影したい。
これほど「価値観」が違っていると・・・・もめないわけがない。
たとえ相手が日本で著名な写真家であろうと・・・遠慮なく私は刃向う・・・・
そういうところが私の欠点である。(笑)
我慢が出来ないんだよなぁ〜
マズイと思いながらも抑えが利かない・・・(笑)
だから・・・移動する車中で・・・・大もめである。

「お〜い!サミエ〜ル!今日はどこへ行くんだ?」
「ブナカナウの飛行場跡です」
ブナカナウ?・・・・聞いたことがある名前だが・・・・事前の調査で漏れた飛行場である。
ラバウルにはいくつかの飛行場があったが、資料によって呼び名がマチマチ・・・・
東飛行場、西飛行場、南飛行場・・・・と書かれているものもあれば・・・
第1飛行場、第2飛行場・・・・と番号で書かれている資料もあるし・・・
ココポ飛行場、トベラ飛行場・・・などと書かれているものもある。
こうなると、どれがどの飛行場なのかチンプンカンプンである。(笑)

「え?ブナカナウ飛行場?そこには何かあるの?」と、またもや“先生”。
「いや、何もないです」とサミエル。
「何もないなら行く必要ないんじゃないの?」と先生。
「いえ、行ってみなくちゃわからないでしょ?本当に何もないのかも知れないし、何かあるかも知れないし・・・・」と私。
“先生”は相変わらず私の意見にはご不満なようだが・・・・
私は戦跡を廻る時には全面的に現地のガイドを信じては廻らないことにしている。
実際に現地に自分の足で立って、自分の目で見て、自分の知識と勘で遺物を探すことにしている。
だいたい戦跡を訪れるということは、これといって何も残っていなくても、そこで往時を偲ぶということが大切なのではなかろうか?
往時を偲ぶことが戦没者の慰霊にも繋がっていくのではあるまいか?

ブナカナウ飛行場跡・・・・・行ってみたら・・・・ただの原っぱだった!
当然・・・先生からはブーイング!(笑)

【ブナカナウ飛行場跡】

滑走路脇の椰子の林の中に民家が数軒あった。
ちょっと聞いてみるか・・・・
ここの住人に、この場所が日本軍の滑走路だった跡なのか、そして、この周辺に、何か日本軍のものは残っていないか尋ねる。
(私は、こういう時にはなぜか多少英語が話せるようになるのである)(笑)
ここの“おばちゃん”によると、確かに日本軍の滑走路跡だが、当時のものは何も残っていないという。
う〜ん・・・残念だ・・・
すると、自分の庭に植えてあるミカンの木からミカンを取ってきてくれて私にくれた。

ミカンをくれた“おばちゃん”

「少し酸味があっておいしいよ」と言う。
(こういう時は、なぜか英語が聞き取れる)(笑)
なんと人のいい“おばさん”なのだろう。
いやぁ〜うれしいなぁ〜
私のほうは、お返しに差し上げるものがなにもない。
申し訳ない・・・・
このミカン・・・確かにおいしかった!感謝!感謝!


 


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