「小牧丸」桟橋

(ラバウル)


平成21年(2009年)3月5日・第6日目

さて・・・今日のお昼は・・・・
昨日と同じ、ラバウル旧市街の中の「ラバウルホテル」のレストラン。
中華である。
なぜか、我がホテルのレストランもそうなのだが、中華のメニューである。
華僑が経営しているのだろうか?
ラバウルには日本軍が進駐してきた昭和17年以前から華僑が住んでいて中国人街があったらしい。
その子孫が経営してるのかな?(笑)

で・・・今回の食事には、ガイドのサミエル君とドライバーも一緒に誘うことにした。
お金は俺達が出してやるから・・・・ということで、同席させる。
で・・・何を頼もうか・・・・
「サミエル!お前が好きなものを選べよ」
「この店で食べるのは初めてなので・・・・わかりません」
「なんだそれ?ダメだぞ、ガイドがこの店の料理がうまいかマズイかわからんようでは・・・これも今後のため・・・・お前が頼め」
ところで・・・昨日も料金の事でもめたが・・・今回はどうだろう?
サミエル君に尋ねたら・・・・
「食事代は一人45キナまでなら大丈夫ですから・・・2人で90キナまでならOK・・・旅行代金の中に含まれてます。それを超えたら払ってください」と言う。
なんということか!やっぱり・・・食費の想定が決まっていたじゃないか!
一人45キナまで?
それならそうと最初に言えよ!(笑)
今まで45キナ(約1800円)以内で食事をしちまっていたぞ。
あ〜損をした〜
そうと知っていたら、毎回ビクビクして注文することもなかったのに・・・・
で・・・我々の食事代90キナ以内で料理を注文して4人で食べる。(笑)
結局、2人分の食費で4人が食事できるということは・・・
かなり余裕のある設定だということである。(笑)

昼食

食後、すぐに動くかなと思ったらそうではない。
午後1時半までは休憩時間だという。
なんと・・・几帳面な・・・(笑)
仕方がないのでホテルの敷地内を一人でブラブラする。
レストランの裏手に軍艦旗が描かれたコンクリートを発見!・・・・なんだろう?
「ジャパニーズ・バンカー」と書いてある。

ジャパニーズ・バンカー ジャパニーズ・バンカー

防空壕らしい

近くにいた“じいさん”がタバコを1本くれと声をかけて来たので、タバコをあげる。
すると・・・この中を見たいなら案内するというので、見学させてもらうことにした。
中に入ってみたら・・・・コンクリートでしっかりと造られた防空壕のようだ。
壁面には何やら絵が描かれている。
階段の脇の隙間に、機関銃やヘルメットなどの遺品が無造作に置いてあった。

このホテルが建っている辺りは、戦時中は日本軍の各種部隊の司令部などの建物が建っていた場所である。
その時の防空壕なのだろう。
昨日来た時はまっすぐ帰ってしまったので気がつかなかったが、こうやってブラブラ散策するのも無駄ではない。
早速、“先生”にもこのことを教える。
で・・・“先生”が中に入って撮影中、私はホテルの敷地から出て、周囲の撮影をすることにした。

ホテルの前の道 ホテルの前の道

左が「ラバウルホテル」

火山灰で埋もれた昔の町の上に道路を造ったのだろうか?
この道の両側に戦時中は日本軍の多くの建物が建っていたはずであるが・・・・
何もない!
道路は一応舗装されているのだが・・・滅多に車は見かけない・・・・(笑)
だから・・・道路の真ん中に立って写真が撮れる。(笑)
火山灰の被害を受けた町は寂しい・・・・

で・・・ホテルに戻ったら“先生”が「あの防空壕でいくら取られた?」と言う。
“先生”はあの案内してくれた“じいさん”からお金を取られたらしい。
「はぁ?僕は・・・タバコを1本あげただけでお金は取られませんでしたけど・・・」
“先生”・・・大いに悔しがる。(笑)

ようやく、サミエル君たちの休憩時間も終わり・・・・(笑)・・・・「小牧丸桟橋」へ向う。
それはホテルのすぐ近くの港にあった。
この桟橋・・・日本の高速輸送船である「小牧丸」の残骸を桟橋として使っているのである。
この「小牧丸」は昭和17年に空襲を受け爆発・着底した。
この残骸にコンクリートとかを流し込んで桟橋にしてしまったようである。
一見すると・・・何だかわからない残骸なのだが・・・一応、ラバウルでは著名な戦跡である。(笑)

【小牧丸の残骸】

“先生”は、ここの撮影にかなり時間をかけているので・・・・
その間に、私はは一人で隣の港湾施設まで歩いて行くことにした。
まぁ、勝手な行動ではあるが・・・・(笑)
自分は自分で好きなアングルを探して撮影しよう!

向こう岸の、この港湾施設からなら「小牧丸桟橋」の全体像が撮影できるのではないかと思ったので行ってみた。
職員に敷地内に入る許可を求めたら・・・これが意外や意外・・・ガードが厳しい。(笑)
敷地内への立ち入りの目的を話して、身分証明としてパスポートを見せて・・・・と・・・
(目的遂行のためなら俄然英語が喋れるようになるから不思議である)(笑)
ようやく許可を得て敷地内に入り職員立ち会いの下で撮影をする。
職員が「それはビデオカメラか?」と尋ねてきた。
「これはデジタルカメラだ」と答えたが・・・よくわからないらしい。(笑)
どうして一眼レフがビデオカメラに見えるかねぇ〜?(大笑)
モニター画面に撮影した写真を表示して見せてやったら・・・・驚いていた。(笑)
「これ・・・ビデオカメラじゃないのか?」・・・・そう言われても仕方がないか・・・モニター画面に表示したのではビデオと間違えられても当然か?(笑)

このアングルで撮影する人は、そうそういないだろうなぁ〜・・・・自己満足。(笑)
なにせ・・・港湾施設へ立ち入らなければ撮影できないんだから・・・・
苦労した甲斐があった!


 


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