(タブイポイント)
平成21年(2009年)3月5日・第6日目 |
次に「サブマリンベースへ行きます」とサミエル君。
で・・・車はラバウルの町を離れ、山を越えて向こう側へ向っている。
ん?どこへ行くの?
日本海軍の潜水艦隊司令部は「小牧丸桟橋」のすぐ隣だと思うのだが・・・
何度確認しても「サブマリンベース」へ行きますと言う。
私にはどこへ行くのか・・・わからない。
で・・・お決まりの・・・(笑)・・・先生の一言・・・・
「そこには何があるの?」
「知りません!」(笑)
困ったことに、サミエル君も知らないらしい・・・・(笑)
で・・・またまた先生がグズグズ言いだした。
「行かなくてもいいんじゃないの?」
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前の方に横断歩道がありますよ〜という表示か? お姉さんが弟を連れて歩いているようにも見える標識。(笑) |
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まもなく現れたのが・・・・この標識・・・・ 多分、ここが横断歩道ですよ〜という標識なのだろうが・・・・ 足だけ・・・である。 ある意味、わかりやすいと言えばわかりやすいが・・・ 道路には横断歩道の模様は何もなかった。 火山灰が積もって見えなかったのかも?(笑) |
ラバウルを出て約30分ほど走り、島の反対側の岬に到着する。
「ここがサブマリンベースです!」とサミエル君。
ん?潜水艦基地????
潜水艦が横付けできるような場所ではないし・・・
潜水艦を隠せるような場所でもない・・・・
あ〜わかった!
もしかしたら・・・正確にはここは「潜水艦基地」ではないもではないか?
この岬の沖合に日本軍の潜水艦が来て、この岬に補給物資を陸揚げしたのではないか?
戦局が不利になり輸送船での補給が出来なくなった日本軍は潜水艦で細々と補給をしたのである。
それがこの岬の沖合で行なわれたのではないだろうか?
だから「潜水艦基地」と呼んでいるのではないだろうか?
しかし、正確には「補給物資揚陸地点」とでも言うべき場所だと思うのだが・・・
現地の呼称では「タブイポイント」
海岸に向けてなだらかな傾斜のついた切り通しのスロープがある。
多分、潜水艦から物資を乗せ換えるために使用される「大発」用のスロープではないだろうか?
丘の上には九六式25ミリ連装機関砲があった。
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海に向かって傾斜しているスロープ |
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スロープの先の海岸 ごく普通の砂浜・・・・ ここに潜水艦は来れないよなぁ〜(笑) そんなことをしたら浅いから座礁しちゃうんじゃない?(笑) |
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九六式25ミリ連装機関砲 |
ここナオンという村の住民の案内で周辺を見て回る。
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村の中に円形のコンクリート製の遺物が・・・・ 弾痕があるので、戦時中からあったものと思われる。 井戸なのか?貯水槽なのか?何なのか結局わからなかった。 |
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ナオン村 |
波打ち際の岩壁にいくつもの洞窟があるようだ。
またもや冒険!(笑)
誰も行こうとしないので・・・一人で洞窟に向かう。
波が打ち寄せているので、波が引いた瞬間を見計らって岩壁の下を歩く。
洞窟は人工的に削られて造られたもので、陸揚げした物資を一時保管したのか、それとも陸揚げ用のボートでも隠したのか・・・・かなり奥深くまで真四角に掘られていた。
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ここには桟橋もあったのだろうか? 錆びた金属製の柱のような残骸があった。 |
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崖に綺麗な花が咲いていたので・・・・パチリ! |
続いて、岬の丘の上に登る。
これが急な坂で結構キツかったが・・・・登ってみたら・・・・
なんと!そこには砲台が!
いやぁ〜こりゃすごい!
コンクリート製の掩体は後ろ半分しか残っていないが・・・・
その後ろには観測所らしきコンクリートの建物も残っていた。
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村の少年の案内で頂上に向かう |
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更にその上の小高い丘に登ったら・・・・
監視哨に使用していたと思われる横穴が・・・・
入ってみると、かなりしっかりとしたトンネルである。
で・・・海に面して穴が開けられている。
多分、ここから水平線を監視していたのではなかろうか?
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横穴の入り口 |
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海に面した穴から沖の水平線を見る |
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もうひとつの横穴の入り口 |
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この丘の約4m四方ぐらいしかない頂上にも立ってみる。
と・・・草むらの中に探照灯らしき機器の一部が放置されていた。
もしかしたら・・・・ここから沖に浮上した潜水艦に向かって光で合図を送っていたのかも・・・・
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探照灯の一部? |
頂上から見た景色
この丘を下りて行く途中、案内してくれた少年が横穴を教えてくれたので・・・・
またまた、この横穴の中に潜り込んでみる。
もう、こうなったら歯止めが利かぬ。
“先生”を放り出して勝手に単独行動である。(笑)
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時刻は3時過ぎ。
さて・・・そろそろ帰ろうか・・・となったところ・・・
この周辺を案内してくれた“じいさん”がお金を要求してきた。
地主が丘の上と下とでは別々なので、それぞれ10キナ(約400円)、しかも写真を撮ったのだから1人5キナで、2人で10キナ・・・合計30キナ(約1200円)を払ってくれと言う。
写真の撮影代まで請求されるとは驚いたが・・・・まぁいいでしょ!
ということで、このしたたかな“じいさん”に30キナを支払う。
ラバウルに来て、面と向かってお金を請求されたのは初めてである。
パプアニューギニア人は必ずしも「お人好し」ばかりではないということだ。(笑)
何らかの現金収入も必要なんだろうから・・・これはこれで仕方がないだろう。
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したたかな(?)・・・“じい様”(笑) |
再び山を越えてラバウルへ戻る。
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