危うく生き埋め!

(アメレーのギラム・スラオ)


平成21年(2009年)3月2日・第3日目

次に向かったのは、同じアメレーにあるギラムという場所。
ここに日本軍の横穴陣地跡が残っているというので行ってみる。
一つは、山道の脇にポッカリと口を開けていた。

斜面に横穴陣地の穴が・・・
横穴陣地入口
横穴陣地の近くを通る山道

ここから更に奥の方・・・・徒歩で数分の場所に別の横穴陣地があるという。
車を路上に置いて、そこから土地の所有者の案内で奥地に徒歩で入る。

奥地に向かう
横穴陣地入口(1) 横穴陣地入口(2)

2つの横穴を発見!
入口の穴はかなり狭い。
ほとんど四つん這いのような恰好にならないと中には入れない。
早速内部に入ってみるが・・・・狭くて真っ暗!
持参したペンライトで内部を確認する。

2つの穴は内部でUの字につながっていた。
しかも、2つの穴の位置には高低差がある。
これは出入り口に高低差があると換気がいいので、それで高低差をつけているのではないだろうか?
空気の流れが良くなる工夫がされていると言ってよい。
このつながった場所の地面には深さ1mほどの立て穴と人間一人が潜り込める程度の浅い横穴があった。
これは、穴の入口から入ってくる爆風や破片から身を守るためだろう。
立て穴は手榴弾を投げ込まれた時にはここに落ちて破裂する。
直接手榴弾の被害を受けないための工夫がなされている。
また、横穴の連結部には高さ1.5mほどの位置に奥に向かって横穴が続いていて、その先はT字になって、左右に更に続いているようだ。
約1.5mという高さに奥へ続く横穴があるのは、これも爆風、破片、手榴弾から身を守るためだろう。
で・・・写真を撮ろうと思ったら・・・・ストロボが利かない!
シャッターが切れないのだ!
あれ?
オートフォーカスにしているのが良くないらしい。
真っ暗なので、ピントが合わないためシャッターが切れないらしい。
マニュアルに設定して目測でフォーカスしなければストロボが利かないようだが・・・・
え〜ん・・・(涙)・・・・カメラの設定の仕方が分からねぇよ〜
どうやればマニュアルになるんだ?
真っ暗な中、ペンライトの光を頼りに、カメラをいじりまわし、なんとか撮影。

でも、あまりいい写りじゃない。
なんとも、残念だ。
カメラに付いている小さなストロボでは駄目だなぁ〜
こういう場合は、別に大きなストロボを用意して撮らなくてはならないのだろうなぁ〜
知識がないというのは、折角のチャンスを逃してしまうものである。(涙)

横穴の中はすごい湿気!
土質は完全に砂!
その砂がたっぷりと水を吸っていてドロドロ状態。
1.5mほどの高さの横穴に潜り込んでみようとしたが、足が取られるわ、手をつけばドロリと砂が崩れるわ・・・・
四つん這いになっていること自体が難しくなる。
だめだぁ・・・バランスが取れない!
慌てて、壁面に手をやると、水分を含んでドロドロになった砂が崩れる。
ヤバイ・・・・これ以上下手に動くと崩落する!
一気に冷や汗が出る。

ドロドロに足を取られながらようやく穴から這い出して脱出!
外にいた人達は、この中で何が起こっているのかは知らないから、私の必死の形相を見て笑っていたが・・・・
こっちは命がけである。
危うく生き埋めになるところだった。
さすがに拙者は笑えない・・・・

それにしても、この壕はよくできている。
ちょっとした避難壕や棲息壕は今までにも見たことはあるが、ここまで工夫された壕は初めて見た。
完全に戦闘を意識した壕ではないだろうか?
もしくは、万が一の戦闘も意識した棲息壕か?
ここにいた部隊の名前は知らないが、かなり実戦経験のある部隊ではないか?
または、そういう経験のある指揮官に指導されて作られたのではないか?
この横穴の形をみると、いろいろなことが想像できる。

土地の持主の話では、この辺りには他にもいくつもの壕が掘られていたが、全て崩れてしまっていて、今残っているのはここだけだという。
そうだろうなぁ〜
この砂質では・・・・
ここも近い将来には崩れ去ってしまうだろう。
こういう形状の横穴は貴重な戦跡なのだが、残念である。

時刻は午後6時20分。
次に向かったのが、スヤオと呼ばれる高台。
先ほどの横穴陣地からほんの数分のところにある。
ここから見る夕日が綺麗なので・・・・と、“やよい”さんが案内してくれた。
確かに絶景である。
ちょうど日が沈みかけていたが、残念ながら雲が多くて綺麗な夕焼けではなかった。
でも、確かにこの場所はいい!
夕方になり心地よい風も吹いてきた・・・・いやぁ〜気持ちいい!最高である!

下を流れる川はゴゴール河・・・・・
この川の手前まで第20師団司令部が進駐したといわれている。
ということは・・・あの川の右手あたりなのだろうか?
それとも、もしかしたら、私が今立っている、この丘だろうか?
詳細の資料を得ていないので、なんともわからないのだが・・・
師団司令部ならば全体を把握するため高所に位置するのではないだろうか?
この丘が司令部が進出した位置ということであれば、先ほどの横穴陣地がこのすぐ近くにあったことも理解できる。
しかし、水の補給を考えると、やっぱり川の近く、川岸に陣を敷くかも・・・・
あそこに行けば、何かしらの日本軍が遺棄した物が残っているかもしれない・・・・
それが見つかれば、進出点がはっきりすると思うのだが・・・
う〜ん・・・あそこへ行ってみたいが・・・・
とてもじゃないが、あのジャングルの中を歩いて行くのは無理か・・・・
ここから見ると近いように見えるんだけどなぁ〜

もし、この丘から、当時の日本兵がこの景色を見たとしたら・・・
このジャングルの中はもう歩きたくねぇ・・・・と思うだろうなぁ〜(笑)
第20師団はこの地点から転進(退却)したと聞く。
わからないでもない。(笑)

あっという間に日が落ちて真っ暗!
さて・・・ホテルに帰りましょう!
ヘッドライトを点けて山道を下るが・・・・これが結構、怖い。(笑)
あのぉ〜エンジンブレーキって知ってる?
と・・・運転手さんに声をかけたくなるくらい怖い運転だった。(笑)

車のチャーターは3時間で1セット。
午後は2時から5時までで1セットということになるが、すでに時刻は7時を過ぎている。
厳密にいえば2セットということになるので、当然追加でチャーター料を払わねばならぬ筈だが・・・・
ご厚意でサービスしてもらった。
ありがたし!
我々の帰りが遅かったので(5時頃の予定が2時間以上も過ぎていた)、ホテル側でも遭難でもしたのではないかと心配していたとのこと。
申し訳なし!
明朝にはラバウルへ移動するので、ホテルに到着早々、“やよい”さんに手伝ってもらい、チェックアウトの手続きを済ます。
やっぱり・・・食事代等が請求されたが、彼女が請求を訂正してくれたので支払ゼロで完了する。
大いに助かった。
彼女がいなかったら、何も分からず料金を支払ってしまったかもしれない。
どうも食事代に関しては、日本の旅行社とホテル側とで話がうまくついていなかったような感がある。

このホテルのすぐ近くの入り江は船舶工兵第5連隊の舟艇秘匿基地だったはずだが・・・
ついにその入り江の写真を撮ることができずに終わってしまった。
ホテルのすぐ側なので、いつでも写真を撮りに行けると思って後回しにしていたのがまずかった。
もう1日・・・・余裕を持っておけばよかったと後悔。
“やよい”さんからも「もう少し長く滞在すれば、もっといろんなところを案内で来たのに・・・」と言われる。
しかし、日本で調べた時にはマダンにはそれほど戦跡があるようには思えなかったのである。
しかも、ラバウルがメインなので、マダンはついでに立ち寄っただけ・・・・
次回は今回廻りきれなかった場所を廻ってみたいものだ。

夕食 今日の夕食!
ホベ村のバナナ デザートは・・・・
部屋でホベ村でもらったバナナ。
これが、とてもおいしかった!
感謝!感激!

 


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