(ペリリュー島)
平成22年(2010年)9月14日 |
今日は「水戸山」と呼ばれる地区方面の戦跡調査である。
朝食をとり、午前8時過ぎに早速出発する。
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朝食 |
ここの食事は、団長曰く・・・「多分毎回同じものを食わされると思うから覚悟した方がいい」の言葉に反して、毎回、メニューが違う。
今日の朝食はサンドイッチである。
同じものを出さないよう工夫してくれている。
しかも、おいしいから食事に関しては全く文句なしである。
最初に向かったのは「千人壕」と呼ばれる壕・・・
この中を探索する。
もう、ここは「観光用の壕」という感じである。
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「千人壕」 |
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「千人壕」の近くにある日本軍のトーチカ |
「某所」に向う・・・・
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ここは、ちょっと足がすくむような難所だった。 右側は岩・・・掴むところがない・・・(汗) 左側は、写真ではよく見えないと思うが、崖である。(大汗) 木の根と蔓が邪魔をして足の置き場がない・・・ 立って歩くのは、ちょっと危ない。 バランスを崩して転落したら、一気に崖の下へ落ちてしまう。 というわけで・・・ しゃがみこんで、その姿勢のまま前進・・・(笑) |
「某所」の洞窟入口で人骨を発見・・・・
日本兵の大腿骨ではないかと思う。
我々には遺骨を収集する許可は出ていないので、ご遺骨に手を合わせるのみ・・・
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続いて別の「某所」へ・・・・
ここは、入り口がかなり狭い。
ほとんど岩の割れ目の間を入っていくような感じである。
ちょっと太っている人は入れないんじゃなかろうか?(笑)
私の場合・・・・ヘルメットが割れ目に引っかかって苦労した・・・(苦笑)
内部に入ってみると、そこそこの広さの“陣地”だった。
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更に「某所」・・・・
ここも狭いといえば狭い・・・(苦笑)
体の小さな日本兵に合わせたサイズか?
体の大きなアメリカ兵に簡単に入って来られたのでは役には立たないからなぁ〜仕方がないか・・・
ここも内部はそこそこ広く、ビン類が残っていた。
このビンに雨水などの飲料水を溜めて、それを飲みながら戦ったのだろうか?
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こちらの「某所」は・・・・ 確か、独立歩兵第346大隊の大隊本部壕だったと思う。 自然の岩を利用して、身を隠しながら射撃が出来る様な構造になっていた。 このあたりに座って銃を構えていたに違いない・・・と思われる場所がいくつかあった。 その場所に座り・・・ 外のジャングルを見ながら・・・ ここに座っていた兵士は、何を思っていたのだろう・・・などと思う。 |
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「水戸山」を登る・・・ 普段の運動不足のためバテ気味・・・(苦笑) ついつい皆から遅れてしまう・・・(大汗) |
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日本軍の野砲の残骸・・・ たぶん、九〇式野砲だと思う 防楯板に貫通痕があり、また砲身も途中で折れている。 砲身の折損箇所には砲身の中で砲弾が破裂したような、めくれた様子はない。 ということは、自壊ではなく敵の攻撃により破壊されたものだろうか? また、周囲には砲弾がいくつも散乱していた。 |
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このすぐ近くに横穴壕があった。 そこから大砲まで道が出来ていた。 通常は洞穴の中に隠しておき、砲撃の際に洞穴から引き出して使用したものと思われる。 |
続いて「電探山」へ向かう。
電探って言うんだから頂上にはレーダーが置かれていたのだろう。
完全な三角山という感じの場所らしい。
さすがに私はバテてきた。
正直言って、このままホテルに帰って少し休みたい気分なのだが・・・・
“団長”は几帳面な方なので、お昼の12時までは歩きまわるつもりらしい。
さて・・・どうしようか・・・
“団長“は何度も登っているので、今回は登らず麓で休んでいるという。
で・・“団長”に尋ねたら「15分ぐらいで頂上に着くから、行ったらいい」とのこと。
ジャングルの中の僅かな距離を歩くのにも軽く15分はかかる。
ということであれば、往復で30分だから大したことはないだろうと思い「電探山」に登ることにした。
が・・・これが大失敗!甘かった!(笑)
急斜面が延々と続く。
案内役の“副団長”は“団長”の「往復30分」が気になるのか、途中、小休止なしでドンドン先に行く。
こちらは普段の運動不足のおかげで、完璧に息が上がってしまった。
貧血を起こさなかっただけマシだが、呼吸困難!
なんとかかんとか頂上に登ったところ、そこにはレーダーが据え付けられた基礎部分らしきものが残っているだけ。
あとは、何もない・・・
島を一望できて景色もいいかもと思っていたが、周囲には木が茂っていて何も見えない。
何のためにここまで登ってきたのやら・・・・
結局、往復で1時間弱ほどかかった。
べつに「30分以内」に戻らねばならないという“規則”があるわけではないのだから・・・と思うのだが・・・
「とにかく急げ急げ」・・・という内容だから、一体何しに行ったのやらサッパリ分からない“登山”となる。
“団長”の「往復30分で行ける」という無責任な言葉には参った・・・
時刻は、ようやくお昼・・・・ホテルに戻って食事・・・となる。
「電探山」に登ったのは、お昼までの時間潰しが目的だったのかも・・・(唖然)
今日のお昼ご飯はカレーだった。
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昼食 |
このカレーが、また美味しいのである!(喜)
ところが・・・食事中、体調がおかしくなってきた・・・・
突然睡魔が襲ってきたのである!とにかく眠くて仕方がないのだ。
頭痛はない、吐き気もない、どこも痺れてはいない、手も震えてはいない・・・・
特に体調に異常はないと・・・・目をつぶりながら自己診断。
とにかく目が開けられないのである。
おかしい・・・目が開かない・・・
意識はシッカリしていると自分では思っているのだが、頭がガクッとなり、とてもじゃないが食事どころじゃなくなった。
お腹は空いてるし、食べたいんだけど・・・・目が開かないし、体中がだるくなって、座っていること自体が苦痛となる。
電池が切れかかっているロボットじゃあるまいし・・・どうにもこうにもならない。
みんなから「大丈夫ですか?」としきりに声をかけられるが・・・・
反応したくても目が開かない、言葉が出ない、意識はしっかりしているのに思考能力がガクンと落ちている・・・・
皆さんの声は聞こえているのだが・・・・う〜ん・・・・返事する力が出ない・・・(汗)
なんだろ・・・これ・・・
午後からの戦跡調査は無理して行けば行けないこともないとは思うが・・・・
ここは無理をせず部屋で休んでいたほうがよさそうである。
多分過労だな。(笑)
昼寝をすれば、すぐ元に戻るだろう。
ということで・・・みんなに同行せず、午後は昼寝をして過ごすことにする。
“ヨコハマさん”からは「ミネラルウォーターばかり飲んでいたからではないか?」と言われる。
確かに、午前に2リットル、午後に2リットル、ホテルに戻ってから1リットルというペースで飲んでいた・・・
もしかして水で体液の成分が薄まっちゃったか?
彼が粉末を溶かした“特製栄養ドリンク”を作ってくれたので、これをチビチビと飲みながらベッドに横になる・・・(大笑)
夕方、戻ってきた“副団長”にどこへ行ったか聞いたところ・・・
なんと!私が今回参加することにした、そもそもの本来の目的地へ行って来たという。
私はそこに行くのが目的でこのツアーに参加したというのに何ということか!
これじゃ、ペリリュー島へ来た意味がないではないか!
参ったなぁ〜・・・・ショックである!
午後からの予定を知っていれば、「電探山」には登らず体力の温存を図ったのに・・・・
だから困るんだよね〜
行き当たりばったりの計画性のない行動では・・・・
何度も予定を確認しているのに曖昧だから、こっちの体調管理がうまくいかない。
あ〜ショックである。
昨日の洗濯物は“副団長”にお願いしたので、毎日では申し訳ない。
今朝は、場所を教えてもらい、自分で「洗濯屋さん」へ持って行ったので、そろそろ出来上がっているだろうということで受け取りに行く。
この「洗濯屋さん」はフィリピン人の女性。
ここペリリューでは、フィリピン人やパキスタン人の出稼ぎ労働者が多い。
ホテルに併設している「コンビニ」はパキスタン人の店員である。
パラオ人は働かないのか?(笑)
パラオ人は何をして生計を立てているのだろう・・・不思議だ・・・
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洗濯屋さん |
ふと、夕陽を撮影しようと思い立ち、ホテルの裏にある海岸に“ヨコハマさん”と一緒に向かう。
波がない海・・・・なんとも不思議な景色である。
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昼寝をしたら、すっかり体調が戻った!
いや、“ヨコハマさん”特製の栄養ドリンクのおかげかもしれない・・・(笑)
いつものように夕食もモリモリ食べる。(笑)
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夕食 |
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