零式艦上戦闘機52型


零戦52型 平成19年1月11日再訪問

零戦52型



零式艦上戦闘機52型
(東京都・靖国神社遊就館)





(平成19年1月11日再訪問)




零式艦上戦闘機52型
(靖国神社・遊就館)




(平成14年10月24日)

零式艦上戦闘機52型  三菱4240−1号機

この零戦は昭和49(1974)年、南洋、ラバウルの旧日本海軍航空基地で見付かった主翼胴体と昭和59(1984)年、ミクロネシア、ヤップ島で発見された5機の零式艦上戦闘機を日本に持ち帰り、復元が昭和55(1980)年頃から始まりました。
この機体は昭和18年11月25日ごろ三菱重工、名古屋大江おおえ工場で製作されましたが、40年間も南洋の熱帯に放置されていた為に機体のほとんどが朽ち果て、復元するのは不可能と思われました。
しかしそれらの機体をすべて完全に分解して、使用できる部品を調べたところ内部の部品はかなり使える事がわかりました。
主要機体はラバウルから里帰りした4240−1の主翼胴体の使用できる部品と、その他の使用できる部品を集め新しく作りましたが、特に主翼の桁けたの製作は一番重要なものでした。
機体を解体したところ4240号機と4241号機の機体番号の部品が使用されており当時の工場がいかに混乱していて生産を急いでいたかが想像できます。
ここに展示している4240号機と書かれた部品は第一隔壁かくへきの裏に書かれていたもので、その他の部品には4241号機と書かれていたものも多くありました。

平成14年7月  復元製作  原田信雄

(説明板より)

機体の一部



機体の一部・第1隔壁(三菱4240号)
(東京都・靖国神社遊就館)





(平成18年11月22日再訪問)

22型から52型への改造

局地防衛用に期待された『雷電』は振動問題で実践投入が遅れ、零戦の改造・延命策が取られる事となった。
翼端を各500ミリつめ、翼端の折りたたみを廃し、翼端を丸く成形し、従来の集合式の排気管を各シリンダーから後方に高速で吹き出せる単排気管(通称:ロケット排気管)として、急降下制限速度の増大と空戦中の切り返しを速くすることを狙った。
また、途中から翼内タンクに自動消火装置を装備し、発動機周りの消火装置を廃止した。
昭和18年8月から生産機が出始め、零戦各型の中で最も多数生産された。

52型甲
(A6M5a)
火力増強と急降下制限速度の向上を狙う。
20ミリ機銃をベルト式給弾方式の九九式2号4型に改め、携行弾数を左右各125発とした。
昭和18年秋、先行試験機完成。
昭和19年3月、量産に移行。
52型乙
(A6M5b)
52型甲を更に武装強化し、零戦として初めての防弾が行われた。
胴体右側の7.7ミリ機銃を三式13ミリ機銃に置き換え、携行弾数を230発とした。
(胴体左側の7.7ミリ機銃はそのまま)
一部に操縦者前方防弾の為、遮風板直後に厚い防弾ガラスを取り付けた。
胴体内タンクに対し自動消火装置を装備。
昭和19年4月、初号機完成。
52型丙
(A6M5c)
次期艦上戦闘機『烈風』の完成遅れのため急速改造。
左右翼内20ミリ機銃外方に三式13ミリ機銃各1挺を増設。
操縦席後方にゴム内袋式セルフ・シーリング燃料タンク(140リットル)を新設。
胴体前方燃料タンクを廃止。
操縦者後面にも防弾鋼板を新設。
3番3号爆弾(対編隊攻撃用)を左右各2個装備。
一部の機体の左右翼下にロケット弾各2個を懸吊するガイドレール各1組を新設。
52型夜戦
(A6M5d-S)
52型の操縦席後方に九九式2号20ミリ機銃4型1挺を斜め前上方に向けて装備。
斜角は水平に対して30度または70度。(携行弾数120発)
航空技術廠が改造設計・改造工事を実施。
生産機数は不明。
練戦22型
(A6M5−K)
零式練習戦闘機22型。
52型の操縦者後方に教官操縦席を設け、複操縦化に改造。
翼内20ミリ機銃を廃止。
昭和20年、初号機が完成するが生産準備中に終戦となる。

参考:堀越二郎著『零戦の遺産』

(平成18年12月14日追記)


零戦52型 平成18年4月14日

零戦52型



零戦52型
(静岡県浜松市・航空自衛隊浜松広報館)





(平成18年4月14日)
グアム島で発見された零戦

1963年秋、グアム島で発見された三菱製第4685号。
1964年1月18日、米国の好意により日本に帰還。
本機は昭和19年3月に三菱重工業(株)名古屋航空機製作所が製作した52型甲の第35号機。
所属部隊:第343航空隊
機体番号:第343航空隊第188号(43−188)
昭和19年6月19日のグアム島北方海域での米機動部隊との戦闘でグアム島に不時着したものではないかと推定されている。

第343航空隊
昭和19年1月1日、局地戦闘機隊となる計画で内地で編成(司令:竹中正雄中佐)・第1航空艦隊所属。
昭和19年3月、『雷電』などの生産遅延のため零戦のみの編成となり、鹿屋基地で訓練。
昭和19年5月1日、テニアン島に移駐。
昭和19年5月27日、パラオの基地に移動。
昭和19年6月15日、米軍がサイパン島に上陸・「あ号作戦」発動。
昭和19年6月17日、パラオよりヤップ島基地に進出しグアム島基地を前進基地としてマリアナ方面の防戦に参加。
昭和19年6月27日、パラオに引き上げ。その後米軍との戦闘で全滅。
昭和19年7月10日、正式に解散。

参考:堀越二郎著『零戦の遺産』

(平成18年12月14日追記)

浜松広報館



航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク)
(静岡県浜松市・航空自衛隊浜松基地)





(平成18年4月14日)

航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク)

現在の航空自衛隊を知っていただくために、戦闘機や装備品の展示をはじめ、シミュレーターや映像シアターも設置しました。
見て体験して楽しむ航空自衛隊のテーマパークです。

全天周シアター
大スクリーンに映し出される大迫力の映像。大空を飛ぶパイロット気分が楽しめます。
展示資料館
自衛隊の豊富な資料を展示。ここエアーパークでしか見られない装備品等もあります。
展示格納庫
見ごたえたっぷり。歴代ブルーインパルスの実物等が展示してあります。

入館料:無料
開館時間:午前9時〜午後4時
休館日:毎週月曜日(祝日又は国民の休日の場合はその翌日)・毎月最終火曜日・3月第2週の火曜〜木曜
      年末年始・設備検査など臨時閉館の場合もあります。
駐車場:一般乗用車約146台(無料)・バス17台(無料)

交通:JR浜松駅北口バスターミナル14番「泉・高丘行き」乗車(約25分)「泉4丁目」下車徒歩約10分

※浜松基地と広報館の入り口は違いますのでご注意ください。

(リーフレットより)


零戦52型 平成19年3月29日

零戦52型



零戦52型
(鹿児島県鹿屋市・海上自衛隊鹿屋航空基地史料館)

館内は撮影禁止ですが、この零戦だけは撮影OKです。



(平成19年3月29日)

ここに展示されている戦闘機は、平成4年に錦江湾及び吹上浜から揚収された海軍の零式艦上戦闘機の残骸を基に、三菱重工業(株)名古屋航空宇宙システム製作所(MHI名航所)の技術支援を得て、鹿屋航空工作所を中核とする鹿屋基地所属隊員が復元した零戦52型である。

復元までの経過概要
平成4年 2〜3月 新史料館展示のため、実物大零戦模型の製作の可否について検討
3.17 MHI名航所小牧南工場にある復元機の研修
3.24〜27 垂水市まさかり海岸に零戦残骸が揚収放置。
市の了解を得て鹿屋基地に搬入。
(5〜6月に分解、清掃及び防錆を実施)
5.8 残骸を基に零戦を復元し新史料館に展示することを決定
8.3 加世田市が吹上浜において零戦52型丙を引揚げ
8.25 加世田市が吹上浜において零式3座水上偵察機を引揚げ
10.12 加世田市が零戦残骸を教育参考教材として海上自衛隊に寄附
10.19 2機の残骸をMHI名航所に搬入
平成5年 1〜3月 MHIにおいて分解、清掃、防錆及び復元に必要な部品の製作
4〜6月 鹿屋基地にて組立て作業
7.1 組立て完了、一旦分解し新史料館に搬入
7.24 復元を完了し、展示

(説明板より)

海上自衛隊鹿屋航空基地史料館



海上自衛隊鹿屋航空基地史料館
(鹿児島県鹿屋市)





(平成19年3月29日)

32型の次が52型?

零戦は21型、32型と機体の大改造を行いましたが、次の大改造時に42型とは名付けませんでした。
32型の次は52型に番号が飛んでしまったのです。
これは42という数字が「死に」に通じるので42型というのはやめたという話があります。


大空の決戦〜零戦搭乗員空戦録〜
羽切松雄 著  文春文庫  2000年第1刷  476円+税
(解説)
幼い頃空に憧れた少年は、長じて軍隊に入り、飛行兵となってその夢をかなえた。
しかし、折から日中戦争が勃発、新鋭機を駆って、勇躍戦場に向かう。
そこで彼が見た現実は・・・・
日中戦争、ラバウル、本土防空戦と苛烈な戦場を戦い抜いた著者が、いまは亡き戦友たちに捧げる鎮魂歌。
空戦戦記の傑作が渡辺洋二氏の解説で甦る!
ゼロ戦20番勝負
秦郁彦 編  PHP文庫  1999年第1版第1刷  619円(税別)
(解説)
この本に収録した20話は、零戦とエースたちが残した数多いドラマのなかからえらんだ名勝負物語である。
華々しい一騎打ちの物語だけではない。
敗北に終わった空戦もあれば、特攻の悲話も入っている。
戦闘機同士だけでなくB17やB24や雷撃機との対戦も入れた。
戦場や相手国にも配慮してバラエティをもたせたつもりである。
(本書「はじめに」より)

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