(現:山手111番館)
神奈川県横浜市山手町111番(港の見える丘公園内)
平成15年12月14日
山手111番館は、大正15年(1926)アメリカ人両替商ラフィンの住宅として現在地に建設されました。
ワシン通りに面した広い芝生を前庭とし、左右対称の立面を持つスパニッシュスタイルの西洋館として、親しまれてきました。
設計者は、J.H.モーガン(J.H.MORGAN)です。
彼はアメリカ人で、大正9年(1920)東京丸ビル建設のために来日し、同15年に横浜に移ります。
エリスマン邸を設計したレーモンドや山手カトリック教会を設計したスワガーらとともに、在留外国人建築家として活躍しました。
山手聖公会やベーリックホールなど関東大震災後の山手の居留地時代の最後の面影を残すモーガンの作品が今も多数現存しています。
建物は地階が鉄筋コンクリート壁構造、地上が木造2階建て洋風小屋組の寄棟造りであり、地形の高低差を巧みに利用したつくりとなっています。
また、建物の中心の吹抜のある空間は、山手111番館の特徴の一つでもあり、山手に現存する西洋館の中でもこのような様式を持つものは少なく、大変貴重なものです。
横浜市では、平成8年(1996)に敷地を取得し、建物の寄贈を受けて、港の見える丘公園と一体的に利用できるように現地保存・改修を行いました。
館内では、創建当時の西洋館を体験できるようになっており、各部屋の特徴や設計者モーガンに関する展示を行っています。
また、地階のテラスではローズガーデンを見下ろしながらくつろぐことができます。
(リーフレットより)
横から見たところ | |
ローズガーデンから見たところ (平成15年12月14日) |
ホール |
食堂 創建当初、全館スチーム暖房が付設されていましたが、団らんの場には、暖炉を配するなど、設計者・建築主の配慮が伺えます。 家具は横浜家具で新たに製作しました。 (リーフレットより) |
2階の吹き抜け廻りの張り出し 見学者が多い時は、2階のここには入れないようです。 大勢がここに入ると張り出し部分の強度に不安があるそうで・・・ (抜け落ちるかも?) 私が訪問した時には、他に見学者がいなかったので、2階に上がらせていただきました。 (平成15年12月14日) |
ご利用案内
開館時間
9:30〜17:00(7、8月は18:00まで)
休館日
毎月第2水曜日(祝日の場合はその翌日)
年末年始(12/29〜1/3)
入場料
無料
交通案内
電車
JR石川町駅より徒歩15分
バス
横浜駅東口より20系統
桜木町駅より11系統
「港の見える丘公園前」下車徒歩1分
車
公園駐車場をご利用下さい。(16台)
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