佐世保鎮守府第6特別陸戦隊


佐鎮第6特別陸戦隊慰霊碑



慰霊碑 佐鎮第六特別陸戦隊
(長崎県佐世保市・佐世保東山海軍墓地





(平成20年11月23日)

碑文

佐世保鎮守府第6特別陸戦隊「町田部隊」は米軍が「ガダルカナル」島に上陸し反攻を開始した直後の昭和拾七年八月拾五日佐世保海兵団に於て編成された。
本陸戦隊は海陸共に死斗の続く「ソロモン」群島最大の島「ブーゲンビル」島の「ブイン」に上陸して附近島嶼の警戒警備につき米軍の進出を阻止すると共に、味方の増援を待って反撃に転ずべく日夜戦斗に没頭し敵の激しい来撃に応戦して幾多の尊い犠牲者を出しつゝ悪戦苦斗を続けた。
友軍が「ガダルカナル」島を撤収した後は「ブーゲンビル」島は文字通りの最前線となり我が隊はこの方面の主要な戦力として一層激しさを増した敵襲と戦い「ブイン」基地を死守した。
米軍が同島の「タロキナ」岬に上陸してからは遂に制海空権共に敵の手中に帰し連日100機を越える敵の銃爆撃更には補給の途絶による局限的生活環境下での飢餓悪性の「マラリヤ」それに熱帯性潰瘍等の病魔と戦いつゝ終戦を迎えたのである。
茲に生還した戦友と相謀って慰霊碑を建立し、「ブイン」海岸の砂などと共に英霊の芳名及び分骨を納め諸霊の尊き犠牲に報いんとするものである。
在天の御英霊永えに安らかにお眠り下さい。

昭和五拾六年弐月拾壱日
佐世保鎮守府第六特別陸戦隊
生還者有志一同

佐鎮第6特別陸戦隊慰霊碑

佐世保鎮守府第6特別陸戦隊は、昭和17年8月17日、佐世保海兵団において編成。
同年9月17日から終戦に至るまで、基地本部をソロモン群島ブーゲンビル島のブインに設置して、付近の島嶼の警戒に当るが、連日の空襲と飢餓、悪性マラリア等のため多数の犠牲者を出した。
佐世保を出発した時は精兵1,558名を擁していたが、終戦直後の昭和20年8月27日にブインにおいて最後の閲兵式を実施した時には参列隊員は500名にも満たなかった。
なお、昭和18年4月18日、山本五十六連合艦隊司令長官がブイン上空にて戦死した時、不時着機をジャングル内に捜索、発見して、長官および幕僚の遺体を収容したのはこの隊である。
碑は昭和56年2月10日に建立。

(参考:社団法人 佐世保東山海軍墓地保存会発行 『佐世保東山海軍墓地 墓碑誌』 平成20年第3刷)




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