埼玉県深谷市大字起会110−1・大寄公民館内
平成18年10月19日
国指定重要文化財
誠之堂
この建物は大正5年(1916)に第一銀行の創設者、渋沢栄一の喜寿きじゅ(77歳)を記念して、現在の東京都世田谷区瀬田に在った銀行の保養施設「清和園せいわえん」内に建てられました。
設計は後に大正時代建築の名手と称される田辺淳吉、施工は清水組しみずぐみ(現在の清水建設株式会社)が行いました。
建築面積は113.30u、棟むねまでの高さは4.230mを測ります。
構造は補強煉瓦造、外観は焼きの異なる3色の煉瓦が組合わせて積まれ、煙突の直下には煉瓦で描かれた「喜寿」の文字を見ることが出来ます。
屋根には天然スレートが葺かれています。
建物の雰囲気は栄一の希望を元にイギリス風農家をイメージしています。
室内には暖炉上の栄一のレリーフや古代中国の画法による祝宴の様子を描いたステンドグラスがあり、さらに中国、朝鮮、日本のデザインが取入れられています。
平成9年(1997)、取壊しの決定に伴って深谷市が譲り受け、平成11年(1999)当地に移築、平成15年(2003)5月30日、国の重要文化財の指定を受けました。
(説明板より)
(説明板より)
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玄関 (平成18年10月19日) |
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内部 (平成18年10月19日) |
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暖炉上の胸像レリーフと額 (平成18年10月19日) |
胸像レリーフと額
大正5年の創建時、暖炉上の壁面には、当時男爵だった渋沢栄一の「横向き」の胸像レリーフがはめられた。
大きさは60センチ強の円形で、彫刻家、武石弘三郎により原形が製作された。
大正8年4月、胸像レリーフを「正面向き」のものにし、上部に誠之堂建設の経緯を記したブロンズの額を掲げるなど、現在の形に模様替えがなされた。
作り直された理由は、現在のところわからない。
(説明板より)
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ステンドグラス |
ステンドグラス
化粧の間や大広間の窓のステンドグラスは目を引く。
大広間のものの図案は、森谷延雄による。
中国風の珍しい題材で、漢代の貴人と待者、それを饗応する歌舞奏者と厨房の人物たちの像は、栄一を貴人に見立て喜寿を祝う情景と考えられている。
(リーフレットより)
平成18年10月19日
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左:誠之堂 中:大寄公民館 右:清風亭 (平成18年10月19日) |
誠之堂・清風亭
開館時間:午前9時〜午後10時(ただし見学は午後5時まで)
休館日:年末年始(12月29日〜1月3日)
見学無料
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