仙石秀久 せんごく・ひでひさ

天文21年1月26日(1552年2月20日)〜慶長19年5月6日(1614年6月13日)


美濃の豪族・仙石久盛の四男。
早くから豊臣秀吉に仕え、天正2年(1574年)近江国野洲郡に1000石を与えられ、天正11年(1583年)淡路国洲本城主となり、5万石を領有。
四国攻めの戦功で讃岐一国が与えられ、高松城主となる。
九州攻めで豊後国戸次へつぎ川で大敗して所領没収。
のち徳川家康に従い小田原攻めに活躍し、信濃国小諸主5万石となる。
関ヶ原の戦では徳川秀忠軍を援護し、上田城を攻撃した。
勇猛な武将で、盗賊石川五右衛門生け捕りの伝説もある。


仙石秀久の墓



仙石秀久の墓
(長野県上田市・芳泉寺)





(平成20年10月29日)
仙石秀久の墓



仙石秀久の墓
(長野県上田市・芳泉寺)





(平成20年10月29日)

仙石氏霊廟

石川五右衛門を生け捕りにしたことで知られる仙石秀久(権兵衛)公そして忠政・忠俊(直政)三代の霊廟である。
仙石忠政は真田氏に替って上田城主となり、やがて城を修築(今日の上田城)塩田平の灌漑池の造成など藩主としての手腕をふるい、松平氏とのお国替えで兵庫県出石に移封されるまでその子政俊と共に城下町の殖産振興につくされた。

(説明板より)

市指定記念物(史跡)
上田市文化財保護条例第5条の規定により左記のとおり指定する。


一、種別 記念物(史跡)
一、名称 仙石家墓所
一、所在地 上田市常磐城3丁目7番48号
一、指定年月日 昭和56年4月8日

元和9年(1623)正月、仙石家上田初代忠政は、前城主真田氏の菩提所の当寺常福寺を下之条に移し、小諸の菩提所松井山宝仙寺をここに移して菩提所とした。
二代政俊(直政)の死後山号を松翁山芳泉寺と尊称した。
仙石氏上田在城は三代84年間であったが、この墓所には次の三霊が祀られている。

一、秀久 圓覚院殿寶誉道樹大居士
       小諸城主で上田初代城主忠政の父。小諸から移葬
二、政俊 松翁院殿謙誉道休大居士 上田第二代で晩年直政と改名
三、秀久の側室 慶宗院殿光誉心安大禅定尼

昭和56年4月
上田市教育委員会

(説明板より)

芳泉寺



芳泉寺
(長野県上田市常磐城3−7−48)





(平成20年10月29日)
芳泉寺



芳泉寺
(長野県上田市常磐城3−7−48)





(平成20年10月29日)

浄土宗 総本山知恩院直末 松翁山 円覚院
芳泉院(上田市常磐城)

上田城を西へ徒歩5分、千曲川の旧跡「古舟の渡」を越え、北に向かう善光寺道の故地常福寺坂の上、往古、当山は左岸の三楽寺(安楽常楽長楽)と右岸の三福寺(大福常福信福)の一山常福寺として「ふくらくおうげん福楽往還」の徴憑。
慶長5年(1600年)、上田藩祖真田信之公(上田城主昌幸嫡男、幸村の兄)は、その常福寺(現芳泉寺)に下之条村の全称庵主含霊を迎えて菩提寺と定めた。
そして九度山に蟄居する父と弟のもとへ「年々信州の四季の物」が届いたのは公の正室小松姫本多忠勝娘、家康の養女)も心ばえであったという。
昭和平成の今日、北は秋田から南は鹿児島に及ぶ「真田六文会」の続柄不断の基礎者として、お姫様の中核的存在感は重い。
元和6年(1620年)2月24日、公は姫(大蓮院殿)の死にあって「ああ、わが家のともしび消えたり」と嘆き、当山と姫の密葬の大導師不残上人御住持の勝願寺(埼玉県鴻巣市)と真田氏ゆかりの正覚寺(群馬県沼田市)の三ヶ寺に宝篋印塔を建立して分骨、更に当山にはお霊屋をも造立。
そのお霊屋は信之公と倶に松代の皓月山大英寺へ。
当山本堂南の弁天池は名残の史跡。
元和8年(1622年)上田城主信之公(大鋒院殿)は長野市松代へ移封。
11月小諸城主仙石忠政公(法光院殿)が入部。
霊地常福寺を修営。
翌春正月小諸市の松井山しょうせいざん歓喜院かんぎいん宝仙寺ほうせんじから、父円覚院殿秀久公の遺骸を、小松姫墓北隣へ改葬。
円覚院芳泉寺と尊称、香華院こうげいんと定めた。
秀吉の小田原征伐の武勲者仙石氏中興秀久公は伏見城中で大泥棒石川五衛門を生け捕るなど愛称権兵衛さんで通る強の者、秀吉は名品「千鳥の香炉」を褒美とした。
仙石氏後裔は率土そっとの物品ものしなに非ず」と明治天皇に献上、御物ぎょぶつとなる。
勝願寺には雄偉な宝篋印塔がある。
山号の松翁山は忠政の子、城主政俊(晩年は直政を称す)公の法号松翁院殿の美諡に因る。
公は年少にして父忠政公を喪い、その御生涯はまさに篤信者にして精進、俗に塩田四十七池、六ヶ村堰せき、桝網ますあみ用水、網掛用水など水利土木、更には真田紐等じつに「殖産振興の藩主」の誉れが高い。
上田藩草創期の開発者仙石氏の霊廟と藩主松平氏五三桐紋付「御城主代々神儀」の古霊牌を祀る。

(説明板より)



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