(スリガオ空港)
平成21年(2009年)10月26日 (第4日目) |
空港に着いたら、ミス・リズリーがチェックインの手続きをしていた。
「荷物は、この方のと一緒に一つにしますね」と言う。
ん?なに・・・・それ・・・・
ちょうど、マニラに帰るというジンジャーさんの妹のお孫さんという青年がいた。
その彼の荷物と一緒にするというのである。
「だめだよ!俺、マニラから成田行きに乗り換えるんだから!」
「だって、彼と一緒にマニラまで行くんですから、一緒でいいでしょ?」
「ダメだって!別々にチェックインしろよ!」
「なんで?」
「俺は成田に行くの!乗り換えの時間がないんだから、荷物を一緒にされては困るんだよ!」
大騒ぎである。
周りの人が笑っていたから・・・・たぶん、私の英語は通じてるよな?(笑)
小さな空港なので、あっという間にチェックイン完了!
ミス・リズリーたちスタッフと、お別れの挨拶。
私は、いつも海外旅行の時には小物のお土産をカバンの中に入れている。
今回も、1個だけ持って来たので、大したものではないがミス・リズリーに、世話をしてくれたお礼に差し上げる。
さんざん彼女に逆らったからなぁ〜(大笑)
扱いづらい「お客さま」だったろう・・・・ささやかな罪滅ぼしである。(笑)
彼女は、意外だったのか、大いに驚いていたが・・・・
大したものではないのだ・・・・実は・・・(笑)
・・・・で、皆さんと別れて待合室へ・・・・
しかし・・・タバコが吸いたい・・・・
タバコを吸う余裕も何もなく、慌ただしかったので・・・・ここいらで一服したい。(笑)
空港の警備員に頼んで、一度空港の外へ出させてもらい、一服する。
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空港の消防署 |
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消防車! |
滑走路の脇に消防署があり、ゴゴゴッ!とエンジンをかけたと思ったら消防車が滑走路脇に出てきた!
万が一のための待機か?
1日に1便しかない飛行機のための1日に1回の出動?
しかし・・・すぐ目の前なんだから、着陸に失敗してから出動しても間に合うんじゃないだろうか?(笑)
そこに待機しているほうが逆に危ないのではなかろうか?(笑)
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スリガオ空港 |
消防車が出動して待機したということは・・・・そろそろ飛行機が来るな・・・・
ということで、空港内に戻る。
一度、外に出たんだから、再び入るときは、何かとうるさいことを言われるかと思ったら・・・フリーパス!
ん?やっぱり・・・「日本代表」の威厳がなせる業か?(大笑)
待合室では、“ジンジャーさん”の妹のお孫さんである“ジャスティン君”とおしゃべりをする。
相変わらず「俺は英語が話せない」と英語で言いながら・・・・英語でおしゃべり・・・・(笑)
彼は、大学を卒業して、「その上のクラス」で勉強していると言っていたから・・・大学院生か?
休みを利用して、「おばあちゃん」のお供をしていると言う。
「で・・・・来年も来るんだろう?」と尋ねたら・・・・
「いや、来年は来ないと思いますよ」
「何で?」
「知りませんけど・・・おばあちゃんが、そう言ってました」
「“ジンジャーさん”もか?」
「彼女は来年は別の場所に行くようなことを言ってました」
なんと!来年は来ない?
なんたることぞ!
これから1年間、英語を勉強して・・・“ジンジャーばあさん”をギャフンと言わせようと思っていたのに・・・・(笑)
参ったなぁ〜
やっぱり、あとで反撃しようなんていうのは甘かったか・・・・
その時に反撃せねば・・・・
あ〜あ〜悔しいなぁ〜
で・・・彼女は、また他の場所へ行って、自分の著書の売り込みをするわけだ・・・・
日本軍に悲惨な目に遭わされたって吹聴して歩くんだ・・・・
そんなこんなの話をしていたら・・・
いきなり後ろから肩を叩かれた!
振り返ったら・・・・市長!
あれ?
「おい!こっちに来い!ビップルームだ!」と言う。
待合室の一角に「VIPルーム」というのがある。
そこに招き入れられて・・・・「コーヒーでも飲むか?」と市長さんが言う。
こりゃ、ありがたい!
で・・・護衛の警官に「おい、コーヒーを3つ頼んでくれ!」
さすが、市長さんは偉い・・・・(笑)
ビップルームは、かなり広く、応接セットが置かれていた。
ん?これ・・・市長専用室なのか?(笑)
フィリピンの他では見られない清潔感あるトイレも付いてたので・・・・使わせてもらった(笑)
市長も一緒にマニラに行くという。
それから、ニューヨークへ行って会議に出るんだとか・・・・
ニューヨークまで行くって・・・・何の会議だろ?
わが町の市長とは、随分違うような・・・・活発な動きではないか?
世界を股にかけちゃっているのか?(笑)
「国際交流」ということでは、もしかして、われわれ日本は後進国ではあるまいか?
市長が“ジンジャーさん”を贔屓にしたのも、そういう人脈なのかも?
う〜ん・・・負けちゃってるなぁ〜・・・・日本!
市長の話では、この空港は、当初は国が管理していたそうだが、途中から市が管理することにしたそうだ。
「国に任せていたら、こんなに奇麗な空港にはならないよ。国は全然だめだ。市が管理してるから・・・ほら、綺麗だろ?みんなで掃除して綺麗にしているんだ」と市長さんは自慢する。
で・・・ふと・・・窓の外を見たら・・・・
すでに飛行機は到着して乗客が乗り込んでいるではないか!
あれ?あのぉ〜みんな・・・もう、乗り始めてますが・・・
間に合いますかね?大丈夫ですか?こんなに・・・くつろいじゃっていて・・・・(汗)
ようやく・・・「じゃぁ!行くかぁ!」と市長・・・・・
ヘイヘイ・・・と市長の後ろにお供して・・・・(笑)・・・・飛行機に向かう。
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マニラ行きの飛行機 白いシャツを着ているのが市長さん |
飛行機は遅れている・・・・と言っていたが・・・・
定刻より約15分遅れで離陸した。
う〜ん・・・・どうなんだろう・・・・
乗り換えに間に合うだろうか?
いまさらどうのこうのとジタバタしても始まらないのだが・・・・・
なんとか、追い風かなんかに乗って早く到着してくれないかなぁ〜
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スリガオ空港の滑走路 |
飛行機が滑走し始めた・・・・
窓の外を見ていたら、一人の男が目に入った・・・・
滑走路脇の草むらに椅子を出して、黒い雨傘をさしてこっちを向いて座っている・・・・
警備員!(笑)
うっかり写真を撮り損ねたのが残念だが・・・・
いやはや、この炎天下に御苦労様である。
ポッ〜ンと一人・・・・座っている・・・・
でも・・・そこに座っている意味って・・・・何だろう?
念力で離陸させてるとか?(笑)
それとも、離陸に失敗した時の証人になるとか?(笑)
飛行機から部品が落ちないかどうか監視しているとか?(笑)
わからん・・・・・
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スリガオ上空 |
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手前に見える小島が「バスル島」 向こうに見える細長い島が「リマサワ(?)島」ではないかと思う |
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右端に見えるのが「ディナガット島」の一部とすると・・・・ ちょうど飛行機はスリガオ海峡の真上を飛行していることになるが・・・ |
スリガオ海峡って・・・どのあたりだろう・・・・
飛行ルートがわからないので・・・・よくわからないが・・・・
スリガオ海峡は日本海軍の西村艦隊が全滅した場所・・・・
戦艦山城、扶桑、駆逐艦山雲、満潮、朝雲などが沈んだ場所である。
多くの日本人がこの海に沈んでいるのである。
窓にかじりつき・・・・延々とその海を見続けた。
私ができる慰霊は・・・・このくらいのことしかない。
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