滝信四郎 平成17年4月2日

滝信四郎 たき・のぶしろう

愛知県蒲郡市竹島町・「海辺の文学館」でお会いしました。


滝信四郎氏の像



滝 信四郎氏之像

(愛知県蒲郡市「海辺の文学館」)




(平成17年4月2日)

滝 信四郎氏之像

この銅像は、風光明媚な蒲郡をこよなく愛し、蒲郡の観光開発に多大な貢献をした、常磐館の創始者、滝信四郎氏の像である。
名古屋で呉服商を営んでいた滝家の五代目当主となった信四郎氏は、先代から受け継いだ滝兵右衛門商店を大正元年(1912)に資本金50万円で株式会社「滝兵商店」(現:タキヒヨー株式会社)に改めた。
同氏が手がけた事業を大別すると、観光関係と繊維関係に二分される。
そのうち、蒲郡における主な事業は

などで、同氏は多額の私財を投じて、蒲郡の観光の基礎を築いた。
この像の建立は、蒲郡の観光開発の祖ともいえる滝信四郎氏の功績をたたえるとともに、常磐館が培ってきた歴史的・文化的価値を再評価しようとするものである。
この「滝信四郎氏之像」が末永く市民に親しまれ、ふるさとの歴史や文化を大切にする心を養う礎になることを願うものである。

平成12年5月28日
蒲郡市観光協会

(館内展示説明ボードより)


海辺の文学記念館

海辺の文学記念館
(愛知県蒲郡市竹島町424-1)

かつての常磐館跡地に建っています。




(平成17年4月2日)

海辺の文学記念館

蒲郡市は、「海の眺めは蒲郡」と鉄道唱歌に歌われた景勝地で、とくに本市のシンボル「竹島」とその周辺の海岸は東海地方屈指の保養地として多くの人々に親しまれてきました。
とりわけ、明治末期に、名古屋の実業家・滝信四郎氏により竹島海岸に建てられた料亭「常磐館」からの眺めは格別なもので、大正・昭和期にわたり多くの文人たちに愛されました。
大正11年、菊池寛の作品「火華」にはじめて常磐館が取り上げられた後、志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三、川端康成、井上靖などの文人たちにより、常磐館そして蒲郡の海や竹島の素朴な美しさが作品の中に描写されました。
以来、「蒲郡の常磐館」は、全国にその名をとどろかせました。
しかしながら、名声を高めた常磐館は、建物の老朽化と世相の移り変わりに対応できなくなり、惜しまれつつも廃業となって、昭和57年に取り壊しとなりました。
常磐館がなくなって久しく年月を経ましたが、市民そして常磐館を愛した人々の心の中には、今も「常磐館への郷愁」は抱き続けられています。
また、多くの文人たちが遺した作品に、常磐館は今も存在しています。
そうした、「常磐館への強い思い」、いわゆる「常磐館文化」を、後世にいつまでも継承していくために、この「海辺の文学記念館」は建設されました。
当館は、常磐館にまつわる文化的・歴史的価値を少しでもよみがえらせ、本市の文化振興の拠点となるよう、常磐館があった同じ地に建てられています。
館内ではその場でかいた手紙を一定期間お預かりして、指定の年月に発送する「時手紙」を申し込んだり、雰囲気を楽しみながら抹茶を味わうことが出来ます。(有料)

(観光ガイドパンフレットより)

海辺の文学記念館 海辺の文学記念館
館内の様子 館内の様子
復元された常磐館の和室 常磐館の一室を復元した和室

展示パネルの写真 展示パネルより

昭和40年代の写真
手前の建物が「常磐館」・高台に建っているのが「蒲郡ホテル」

案内

海辺の文学記念館

蒲郡市竹島町424-1
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:毎週火曜日(その日が休日の場合は翌日)
入館料:無料
交通:蒲郡駅(南口)より徒歩15分



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