山形県護国神社

山形市薬師町２－８－７５

　平成１７年６月１９日

山形県護国神社

由緒・沿革

明治２年１月旧薩州藩大砲長久永竜助以下１０名の国事殉難の士慰霊のため創立、同８年６月官祭となり、山形招魂社と称し、９月２０日を例祭日とす。
同１１年９月南村山郡山形八日町字東原６４３番地に社殿造営、同２１年１０月山形市宮町２、２６７番地に遷座せしが、同４４年５月８日山形市大火の際社殿焼失し、大正２年３月再建、昭和８年３月官祭山形招魂社と改称す。
同９年１０月２８日現在地に社殿造営竣工し、同夜遷座祭を行う。
同１４年４月山形県護国神社と改称（内務大臣指定）、昭和２２年４月社名を千歳宮と改称同２７年１２月宗教法人山形県護国神社と改称。
平成２年現在戊辰の役、西南の役、日清、日露、日獨の戦役、満州事変より大東亜戦争まで山形県出身の戦没者４０、８４５柱の英霊を奉斎す。

鎮座地　山形市薬師町２丁目８番７５号
御祭神　護国の英霊　４０，８４５柱
例祭日　（春）５月１１日（秋）１１月２日
境内地　５，０００坪

社殿（境内建物）
本殿　銅板葺　流造　１２坪
拝殿　銅板葺　入母屋造　４６．４坪
手水舎　銅板葺　切妻造　１坪
社務所　銅板葺　入母屋屋根書院造　３３坪

一の鳥居　昭和５３年１０月　再建
二の鳥居　昭和５６年１０月　再建
社殿・社務所　昭和６０年４月　銅板屋根葺替

平成２年１１月１２日
宮司　宮舘厚悦

（説明板より）

拝殿 （平成１７年６月１９日）

『至誠』 勅諭下賜５０周年記念 （平成１７年６月１９日）

『顕頌慰霊』の塔 （平成１７年６月１９日）

顕頌慰霊の塔の由来

此処山形県護國神社に神鎮まり給う。
明治戊辰の役以降各戦役事変の本県出身殉国の御英霊は、三万八千四百六十一柱に上っている。
神霊は祖國の危急に際して重大なる使命を荷い、尊き生命を捧げ日本國民として、最高の道徳と、義務を果され散華されたのである。
我等県民は斉しく其勲功を奉讃し、平和の礎、護國の神として敬仰感謝措かざる所である。
茲に私共従軍生還者と有志一同は、大東亜戦争に於て最大の犠牲の下に歿没された諸英霊の、在りし日の陸海空軍人及び従軍看護婦の俤を、代表的に表現浮彫りにし、各戦場よりの霊石霊砂は之を塔内に収めた。
更に謹みて明治天皇の御製を奉体し、御紋章と題字は元皇族賀陽宮恒憲王の御配慮を賜る。
斯くして明治維新百年祭記念事業として、各方面よりの浄財金四百四十万圓を以て、此塔を建立し永遠に顕頌慰霊する所以である。

皇紀二六二八年昭和４３年４月
社団法人　山形県心友会
山形三十二聨隊会

（碑文銘板より）

　顕頌慰霊の塔のレリーフ

建国記念塔 正六位勲五等　田代洗太郎謹書 （平成１７年６月１９日）

建国記念塔建設の趣旨

明治天皇が明治６年３月７日国の始めを祝うため、２月２１日を以て紀元節と御制定せられから七十余年国を挙げてこの佳節を奉祝して来たが、昭和２３年７月２０日占領下に於てこれを廃止され爾来十有八年の間熱烈なる復活の要望に鑑み山形市神社総代会が率先して同志関係団体と相謀り、毎年２月１１日を卜して紀元節奉祝大会を盛大に開催、その都度宣言決議文を携えて代表を国会並びに政府当局に派遣し、請願陳情を重ねる事多年、遂に去る昭和４１年１２月９日、建国記念の日を２月１１日とする政令を見るに至りました事は、洵に慶祝に堪えない所であります。
今や我が国内外の情勢は益々多事を加えるの秋、国旗布告満百年という意義深い年に当り、山形市神社総代会が中心となり「建国記念塔」を建設し光輝ある祖国の歴史と伝統とを尊重して建国の昔をしのび国を愛する国民思想を涵養すると共に、建国の理想にして日本の象徴たる国旗日の丸の精神を正しく理解し、新文化国家の建設に邁進、以て祖国日本の繁栄と世界平和の為に寄与せんことを切に念願して止まない次第であります。
幸に本日美事竣工を見るに際し、建国記念の日法制化実現の為長年に亘り克くご尽力せられた方々並びに記念塔建設の趣旨にご賛同の上、特別ご芳志を賜りました関係各位に対し、深甚なる感謝の誠意を捧げると共に茲に聊か由来を誌して後世に相伝えんとするものであります。

昭和４５年１１月３日
山形市神社総代会長　田代洗太郎
建国記念塔建設実行委員長　尾形　貞

（※副委員長以下委員名は省略＝HP管理者）

（碑文銘板より）

訪問記

他の護国神社にはよく郷土部隊の慰霊碑が建っているのですが、ここ山形県護国神社境内に郷土部隊の慰霊碑や記念碑の類が一基も見当たらないのには驚きました。

（平成１７年６月１９日訪問）

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