1.初めてのカンボジア

(プノンペン王宮・国立博物館)


平成25年(2013年)4月27日・1日目

前泊したホテルを6時過ぎにチェックアウトし、7時前には成田空港に到着し、忘れぬうちに旅行保険の手続きを済ませる。
いつものパターンである。(笑)

今回は『ベトナム戦争戦跡巡り7日間』のツアーである。
参加者は15名・・・
前回の台湾旅行の時にも一緒だった“ヨコヤマさん”も参加されていた。
ここで、この間の台湾旅行の時にお世話になったお礼を言うのもおかしなものだが・・・
参加者の中に顔見知りがいるというのは、なぜか嬉しいものである。
ちなみに参加者の中で私は2番目に若い・・・
最高齢は紅一点の“ミヤガワさん”80歳である。

今回乗るのは、午前9時半出発のベトナム航空301便(VN301)である。
地味な色合いの機体なのだが、逆にそれが目立つような・・・(笑)
カンボジアのプノンペンには成田からの直行便はないらしい・・・
成田からベトナムのホーチミンへ飛び、そこで乗り換えてカンボジアのプノンペンに向かうのだそうだ。
機内食

成田からベトナムのホーチミンまでの飛行時間は約6時間である。
日本とベトナムの時差は「マイナス2時間」・・・つまり日本時間から2時間引いた時間が現地時間である。

現地時間午後2時過ぎにホーチミンの空港に到着。
ここで乗り換えに2時間ほど待たされることになる。

ホーチミンのタンソンニャット国際空港

午後4時過ぎ発のベトナム航空920便(VN920)に乗りカンボジアのプノンペンに向かう。

乗客が機内に乗り込み、さぁ、出発・・・という時に、客室に白い煙が・・・
(写真を撮ったが、うまく写ってないけど・・・)

一瞬、騒然としたが・・・
どうも急速に客室を冷やそうとしたらしく、エアコンから霧が発生したらしい。(汗)

ベトナムのホーチミンからカンボジアのプノンペンまでの飛行時間は約1時間半強・・・というところである。
午後5時ごろ、カンボジアのプノンペン国際空港に到着。

プノンペン国際空港

ここの空港・・・どう見ても、どこかのショッピングセンターのようにしか見えない・・・(大笑)

我々のツアーバスは・・・ピンク色である!(大笑)

派手だ・・・・(大汗)

時刻はまもなく午後6時になろうというところだが、意外にも外は明るかった・・・

市内に入ると・・・
どうやらスコールが降った後らしく、道路が冠水している箇所が結構ある。
あのね・・・これ、ちょっとやそっとの水たまりではないでしょ?
ザザザッ!と、この水たまりの中をバイクも車も走っていくんだから驚きである。
どうもプノンペンは下水道の施設がお粗末なようである。

市内のレストランで夕食会・・・・その後ホテルに直行・・・
夜8時半、チェックイン。

なかなか洒落た部屋である。(大喜)

で・・・暇である。(大笑)
いつものようにマッサージを受けようとしたが、どうやらマッサージは館内の「スパ」にあるらしい。
エステっていうの?
う~ん、マッサージを受けてからまた部屋に戻ってくるというのは面倒である。
気持ちの良いまま、そのままベッドで寝たい・・・(笑)
というわけで、ベルボーイに部屋でマッサージを受けられないかと尋ねたら、外に出ればマッサージ店があると言う。
あ・の・ね・・・・部屋の中で・・・って言ったんだけど・・・(汗)
「あっ!部屋ね!10分待ってください、いや、5分!5分で呼びます!」とベルボーイ・・・
なにも、そんなに慌てなくても・・・(苦笑)
「5分?」
「はい、5分!」と言う。
ホントかねぇ~・・・5分で来るかねぇ~・・・
と・・・5分は過ぎたが、確かに10分もかからずにマッサージ嬢がやって来た。(驚)
嘘のような速さである。
が・・・私服を着た若い美人の女の子である・・・
ということは、ホテルの中のマッサージの人じゃないよな?
あのベルボーイ・・・どこから呼んで来たんだろ?(大笑)
確認したら、確かにこの子はマッサージさんだそうだ・・・

で・・・マッサージであるが・・・
ちゃんと真面目にマッサージをしてくれた。
が・・・開口一番、「韓国人ですか?」の質問には参った・・・(苦笑)
私はどこへ行っても韓国人に間違えられることが多いのである。
う~ん・・・カンボジアでも間違われたか・・・(涙)

「日本人だよ」と言ったら彼女が大喜び。
韓国人じゃなくて良かったってことか?(苦笑)
「日本人をマッサージするのは初めてなんです!」と喜ぶ。
日本人だろうと、なかろうと、変わらないと思うんですけど・・・(苦笑)
何がそんなに嬉しいのか・・・わからん・・・・

平成25年(2013年)4月28日・2日目
このツアーはハードスケジュールである。
朝、6時には朝食である!
朝寝坊の常習犯としては、結構これがキツイ・・・(苦笑)

朝食後の午前7時、ホテルの周辺をちょっとだけ歩いてみるが・・・・暑い!(笑)
朝から、もう暑いのであるから、日中はどうなることやら・・・
体感温度は30度前後という感じである。

今回2泊する「プノンペンホテル」
(PHNON PENH HOTEL)
プノンペンホテルの前の様子

今日はプノンペン市内の観光である。
まず最初に向かったのが「王宮」。

王宮の入り口
王宮のエントランスの通路沿いに小さな仏像が並んでいる。
なぜなのかわからないのだが、日本の仏像より親しみを感じてしまうのである。
王宮の即位殿
この建物に描かれていたのは、カンボジアの国章のようである

王宮を見て、資料館を覗き・・・同じ敷地内の「シルバーパゴダ」に向かう。
途中の回廊に、古い壁画が・・・

壁画

この壁画・・・
「ラーマヤナ物語」の絵だそうである。
この物語はヒンズー教の神話の話なので、カンボジアの「お話」ではない・・・
カンボジアは仏教とヒンズー教の二つが存在していたらしく、特にアンコール朝時代にはヒンズー教の寺院が多かったようである。
あまり興味のある話ではないので、ガイドの説明を真剣に聞いていなかったんだけど・・・
多分、そんなことを説明していたような気がする・・・(苦笑)

「ラーマヤナ物語」というのは、名前には覚えがあるが、内容は覚えていない。
大学3年の時にインドへ行った時か、大学4年の時にインドネシアに行った時に、話を聞いたか、もしくはその舞踏劇を見たような気もするのだが・・・(大汗)
なんとも、曖昧な記憶である。
あの時に、ちゃんと頭に叩き込んでおけば良かったんだろうけど・・・
若いときから頭が悪かったんだなぁ~・・・と、あれから30年以上も経って改めて自覚する。(苦笑)
ちゃんと覚えるべき時に覚えておけば、この壁画を見て、何の話の絵なのか、第何幕目の物語か・・・ということがわかって面白く見られただろうに・・・

シルバーパゴダ(銀寺)

このシルバーパゴダ(銀寺)・・・銀色ではない・・・(大笑)
銀色じゃないのに「銀寺」というのもおかしな話だが、この寺の床には重さ1kgの銀のタイルが5329枚、敷き詰められているので「銀寺」と言うのだそうだ。
(今度はガイドの話をちゃんと聞いていた・・・笑)
内部を見学・・・
銀のタイルの床の上に絨毯が敷かれているので、よくわからないが、一部だけ見ることが出来るようになっていた。
内部の撮影は禁止だったのが残念。

ここで見たのだと思うが・・・
小さな仏像(彫像?)が何体もあった・・・
その中の一つを見て驚いた。
このニヤケているように見える、この表情・・・
5年前に夢で見たあの仏像の表情にソックリなのだ!(驚)

2008年3月20日に見た夢の話

この仏像を見ていて、夢で見たことを突然思いだしたが、必ずしも全てが夢と同じというわけではない。
夢の中では添乗員さんは女性だったが、このツアーの添乗員さんは男性である。(大笑)
仏像の大きさも夢で見たものよりかなり小さいし・・・
夢に出てきた仏像は金色に輝いていたが、この仏像は風雨に晒されていたのか表面が劣化していて汚い。(大笑)

で・・・私は夢の中で置き去りにされたのだが・・・
で・・・振り返ってみたら・・・誰もいない!(驚)
いつの間にか、我がツアー客は全員、建物から外に出て行ってしまっていたのである!(大汗)

しまった!・・・置き去りにされた!(大汗)
慌てて外に飛び出したが、我がツアーの姿が見えない!(大汗)
直感で右手に曲がって見たら、ちょうど我がツアーの最後尾が、隣りの建物の陰に消える瞬間だった!
見つけた!
慌てて後を追いかける・・・(大汗)
あと、数秒、発見が遅かったら、私は右に行っていいのやら左に行っていいのやらわからず、完璧に迷子になっていただろう。
まさしく、夢が「正夢」となって「置き去り」となったに違いない。(冷汗)
グッドタイミングで「夢」を思い出して助かった~
その後は、置き去りにされないように出来るだけツアーの先頭を歩くことにした。(大笑)

それにしても・・・夢で見た仏像に会っちゃった・・・
ちょっと興奮・・・
ここを訪れるというのは私の「運命」だったのかもしれない。(大笑)

歴代国王のお墓らしい
カッパみたいな彫像を見つけた・・・
これは神様なのかな?
インドの神話のガルーダというのに似ている気がしないでもないが・・・
いや・・・ただの猿か?
なんだろう、これは・・・
ガイドに尋ねるのを忘れた・・・
結構、花が咲いていて楽しかった。
王宮を出て、バスに戻る途中、路上で屋台を見かける。
これは・・・果物?
急いでバスに戻らねばならぬので、写真を撮るだけで精一杯だった。

次に向かったのは・・・『国立博物館』
ここにあるのは、ほとんどが彫像、仏像のたぐい・・・・
興味のない人には退屈かもしれない。

国立博物館
これは、上に乗っているのが“男性のシンボル”で、下にあるのが“女性のシンボル”だそうだ。
だから、それが何だ?・・・ということになるのだが・・・
え~と・・・これが何を意味するのかをガイドさんが説明してくれた筈なのだが、よく聞いていなかった。(苦笑)
というより、写真を撮ったり・・・とウロウロしちゃうので・・・ガイドさんから離れてしまい聞き逃したのである。

博物館好きの私には考えられないことなのだが・・・“国立博物館”という国を代表する博物館を約40分間という超高速スピードで見学する。
日本ではちょっと考えられない・・・日本では40分程度では見学し切れない・・・
まぁ、展示品も少ないし、似たり寄ったりの彫像が主体だから仕方がないかもしれない。
日本なら古墳の副葬品やら縄文土器から始まり現代まで・・・となるのだが、カンボジアは歴史が浅いせいもあるのかも。
そう考えると・・・日本という国は凄い国である。
残念だったのは、展示の仕方である。
歴史の流れがさっぱりわからない・・・(汗)

移動途中に市内で見かけたモニュメント・・・
独立記念塔である。
SF映画に出てくるようなデザインである。

次に向かったのは・・・なぜか“お買物”・・・・(唖然)
「黒胡椒を買う」とかと、このツアーの昔からの“常連さん”が言っていたので、どうやらその方々の希望で立ち寄ることになったようである。

『クラタ・ペッパー』というお店・・・
知る人ぞ知る有名なお店らしい。
日本人の“クラタさん”という人のお店らしい。
私は黒胡椒に興味はないし・・・(大笑)
胡椒を買っても料理しないし・・・(大笑)
皆さんがワイワイ買物をしている間、一人、外に出て店の周囲を見て歩く。

お店の前で何やら工事が・・・

工事現場

近づいてみたら、工事の看板に日本の国旗が・・・
左がカンボジアの国旗、右が日本の国旗・・・
これは日本とカンボジアの共同プロジェクト?日本のODAか何かなのか?

それにしても、日本の「日の丸」は目立たない・・・(苦笑)
白地に赤の“丸”だけでは、看板の下地が白色だと全然目立たない!
あまりにもシンプル過ぎる・・・
日本は国旗を変えたほうがいいのではなかろうか?(大笑)
少なくとも「旭日旗」にでもすれば目立つと思うんだけどなぁ~
出来れば赤と白の二色ではなく、三色とか四色の色を使ったらもっと目立つんだけどなぁ~
今更、国旗を変えるのは無理か・・・(汗)
マッカーサーに占領されていた時が国旗を変えるいいチャンスだったのだが・・・

看板は英文とクメール語の併記で工事の説明が書かれていた。
ちなみに、カンボジア語は正式には「クメール語」というらしい。
我々は「カンボジア人」と呼ぶが、本来は「カンボジア人」という言葉な存在しないのだそうで、カンボジアの人達のことは「クメール人」と呼ばねばならぬそうだ。

そういえば、私が小学生の時、地図帳の、どこかの国の名前を「クメール」に書き換えろと先生に言われたことがある。(笑)
なにやら国名が変わったそうで・・・・
あれは、「カンボジア」を「クメール」に変えろということだったのかもしれない。
鮮明に「クメール」という言葉を覚えているのである。
カンボジアに「クメール共和国」が出来たのは1970年だから、その頃のことかもしれない。
とにかく、国の名前が変わることがあるということに驚いたので、記憶に残っているのである。

英文を読んでみると日本の企業は「三井住友建設」が関わっているようで、工期は2012年1月から2015年12月31日までである。
へぇ~3年もかけるの?
で・・・どのくらいの範囲を工事するんだろう?

工事は、こういう感じの工事です
・・・という説明幕・・・(看板ではなく幕である)

説明板のほうにも「洪水防止」と「排水改善」のプロジェクトである・・・と書いてある。
昨日見かけた、あの冠水・・・
この下水道の改善がなされれば、町も随分良くなるだろうし、衛生的にもよくなるだろう。
こういう“支援”を日本は各国でやっているのだろうが・・・どう目立たない・・・
恩着せがましいことは良しとはしない国民性だからなのかもしれない。

下水道工事

工事をしている人たちは現地の人たち・・・現場監督らしき人も現地人である。
断りもなく勝手にパチパチ写真を撮って怒られるかと思ったが、彼らは何も言わなかった。(笑)
私の気のせいかもしれないが・・・
私が写真を撮り出したら、現場監督が急にテキパキと動き出して作業員に指示を出し始めたような・・・
日本人が見学しているから、マズイと思って急に真面目に仕事をし出したというわけでもあるまいが・・・(大笑)

工事中の標識だと思う。


わかりやすい・・・

時刻は11時半を過ぎた・・・
皆さん、“お買物”が済んだようで・・・店から出てきてバスに乗り出したので急いで戻る。



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