平成19年11月7日
明治19年(1886年)4月1日〜昭和47年(1972年)1月19日
愛媛県宇和島市・和霊公園でお会いしました。
大宮庫吉翁 (愛媛県宇和島市・和霊公園) 池田勇人書 (平成19年11月7日) |
大宮庫吉翁の略歴
一 明治19年4月1日井上宇兵衛の三男として宇和島に生まれ幼にして孤となり丸穂大宮家養嗣子となる
一 明治40年日本酒精株式會社に入り醸造の技を究む
一 大正5年京都四方合名會社に聘せらる後同社は改組して寶酒造株式會社となる
一 昭和20年寶酒造株式會社取締役社長に就任す
一 昭和26年同社取締役會長となる
一 藍綬褒章の他紺綬褒章の下賜6回に及ぶ
昭和36年10月
大宮庫吉翁寿像建設委員会
(碑文より)
碑文
大宮庫吉翁は生涯を一つの事業に捧げて成功した類まれな偉人である
翁は宇和島に生まれつとに舊藩校継志館に学び明治末期當地に創立されたアルコール生産工場に入り醸造の技を究めること10年のち京都に上り努力奮闘遂に有名な寶酒造を築きあげわが國酒造界の巨擘と仰がれるに至ったがその素地は實に年少の宇和島時代に培われたのである
翁は浩堂と号し茶道を究め書藝に達し加うるに詩歌に精進して佳作も甚だ多いがその望郷の歌に
生まれきて三十年をふるさとに
励めしわさの恩は深かり
翁はまた神佛を奉ずること厚く郷土を愛する念深く公共事業に私財を投じたことも一再ではない
さきに宇和島市公會堂建設に際しては率先して巨額の基金を寄せられ大宮ホールの偉容を完成し郷人ひとしくその恩恵に浴している
思うに翁が不遇逆境に身を起し不撓不屈精励よく今日の大をなし國家社會に貢献されたことはまことに後進を奮起せしめる生きた模範というべきであろう
こゝに有志相圖り翁の風手を刻して頌徳の意を表する
昭和36年6月
伊達宗彰 撰
(碑文より)
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