5.ウラジオストク観光

(ウラジオストク駅・中央広場・ニコライ凱旋門・潜水艦博物館・鷹の巣展望台)


平成25年(2013年)7月28日・4日目

私が宿泊しているホテルは館内は禁煙である・・・(涙)
というわけで、毎度、毎度、玄関前の歩道に設置されている灰皿のところまで出かけてタバコを吸わねばならない。

朝食後、早速、外に飛び出し、一服していたら、同じホテルの宿泊客で、外国人の“後期高齢者”のオバさんがやって来た。
私の顔を見るなり吹き出した。
「あらぁ~また会いましたねぇ~」(大笑)
朝食前にも、ここで偶然一服していた“仲”である。(大笑)
行動パターンが同じである・・・国籍は違うが似たもの同士?(大笑)
こうなると、ついつい会話が発生する。
「先ほどは主人がお世話になりました。ありがとう」とオバさん・・・
ん?・・・何の話だろう?(汗)
朝食はバイキング形式で、どのトングを使えばいいか迷っている“おじいさん”がいたので、助け舟を出したのだが、オバさんの話だと、そのことの御礼らしい。
「あ~あの方の奥様ですか!」(笑)

このオバさん・・・ドイツのベルリンから観光旅行のため夫婦で来たそうである。
ドイツ人だが、ドイツ訛りのない綺麗な英語を話される。
言葉が通じない国での英会話ほど、ホッとすることはない。(大笑)
私の片言英語でも、話が通じるというのはありがたい・・・
このオバさん、今までの旅行の中で、今回のハバロフスクが一番、東なのだとおっしゃる。
「是非、日本にも来て下さい!」(笑)
「ところで、ドイツには行ったことがないのですが、いつ頃が旅行するにはベストシーズンですか?」と尋ねたら・・・
「いつでも大丈夫」とおっしゃる・・・
「ベルリンは良い所ですから是非おいでなさい」と言う。
で・・・・
「今は30℃から40℃くらいかな?いいところですよ~」と言う。
ん?・・・40℃・・・???
それ、どこがいいの?・・・猛暑じゃない?(大汗)
う~ん・・・「14(フォーティーン)」を「40(フォーティ)」と聞き違えたかな?
私の英語力なんてこんなものだ・・・まぁ、いいや・・・(大笑)
何だかんだと、しばらくの間、二人でタバコを吸いながらおしゃべりをする。

喫煙は、必ずしも悪いことばかりではない。
このようにコミュニケーションのきっかけにもなるのである!(笑)

今日は市内観光・・・・
まずは、『ウラジオストク駅』へ向う。

駅の向かい側にレーニンの銅像が!
銅像好きの私としては、もっと近づいてみたいのだが、団体行動のため断念。
こういう時には団体行動は不便である。(大涙)
ウラジオストク駅

ウラジオストク駅は現役で使われている駅であるが・・・
内部には、展示パネルなどが設置されていて、「歴史的建造物」としての見学が出来るようにもなっているようである。

駅舎内部
展示パネル 昔のウラジオストク駅(?)

こういう古い建物・・・ワクワクするんだよなぁ~(笑)

ホームの上の陸橋から見る

ん?・・・あれ?・・・
ホームに出ちゃったけど・・・(汗)
これでは、このまま列車に乗れちゃうんじゃないか?(笑)
日本のように改札がなく、まっすぐホームに行く事が出来るようである。

ホームに降りて見る
記念碑(?)

ホームに「記念碑」らしきポールが立っていた。
説明プレートはロシア語で書かれているので、意味がわからないが・・・(大笑)
「モスクワ」と「9288km」の文字だけはわかる。
わからん時には想像力を駆使するしかあるまい!(笑)
「モスクワまで9288km」もしくは「モスクワから9288km地点」の記念碑ではあるまいか?

この「ウラジオストク駅」は、かの有名なシベリア鉄道の東の端にある。
たぶん、モスクワを基点に考えるのだろうから、ここは終点ということか?
ここからモスクワまで列車の旅をするとして・・・
東京から新幹線で博多まで行くとして、だいたい距離にして1000kmでしょ?
その9倍?
あ~・・・だめだ・・・我慢できない・・・とてもじゃないが退屈過ぎて乗れそうもない。(大笑)

このホームの上に、なぜか蒸気機関車が置いてある。
ちょうど、小さな男の子が大喜びして乗っていたので、この子のお父さんに撮影の許可を得て写真を撮る。
得意の「写真撮ってもいいですか?」が通じた!(喜)
どこの国の男の子も機関車は好きなようである。

蒸気機関車

で・・・男の子・・・
カメラを向けた途端ポーズをとってくれたのはいいのだが、じっと真正面を見つめたまま・・・(笑)
あのぉ~・・・ボク・・・カメラはこっちなんだけど・・・
モスクワに心馳せちゃってるのかな?(大笑)

この機関車には、幸いにも英語とロシア語の説明プレートが車体に取り付けられていた。
いやぁ~英語が大の苦手なのに、ロシア語と比べると、英語が簡単に思えてしまうのだから不思議である。(大笑)
それによれば・・・
この機関車は1942年6月11日にソ連と米国の間で結ばれた武器貸与法に基き、米国から貸与された米国製の機関車なのだそうだ。
ここ、極東路線では、第二次世界大戦の同盟国として米国から貸与された航空機、戦車、銃、食料、被服など、800万トンを輸送したのだそうである。
800万トンねぇ~
あまりに数字が大きくて、さっぱりわからん・・・(苦笑)
で・・・最後に・・
「この機関車は、戦時中のソ連と米国の間における強力な協調の象徴である」で、締めくくられている。
ほぉ~・・・冷戦が終わると、こういう書き方になるのかな?(笑)
これが、冷戦中だったら・・・
「この機関車は、堕落した資本主義国家、米国の象徴である!」ってな感じになるのかな?(苦笑)
これが、もし、中国なら・・・
「この機関車は、鬼畜米国の象徴で、この機関車により我が人民30万人が轢き殺されたのである!」ぐらいの嘘を書くだろうなぁ~(大笑)

陸橋を渡り、線路の向こう側にある建物に向う。
と・・・
なぜか、多数の消防士と何本ものホースと人だかり・・・・(汗)
建物の入口からは濛々と白い煙が噴出している!(唖然)
火事?・・・テロ?
ガイドは平然と、この煙が噴出している入口に入って行く!
館内は煙で真っ白!
うそぉ~・・・普通、こういうところにお客さんを連れて入るかぁ~?(大汗)
どうも、話によると火災訓練が終わったところらしい。
終わったからって言ったって、煙で真っ白なんだけど・・・

建物を抜けて展望台を兼ねる場所へ出たら・・・目の前は海!
ここは『ウラジオストク港』か?

で・・・下を見下ろしてみたら、消防車が見えた。
訓練、御苦労様でした~
ロシアの消防車は赤と白のツートンカラーである。
日本のものより格好がいいような気がしないでもないなぁ~(笑)

ロシアの消防車
で・・・このビルは「港湾ビル」なのかな?
「ターミナルビル」?
大きな看板が出ている。
これ・・・ロシア語で「ウラジオストク」と書いてある。
別の陸橋を渡り、駅舎の脇を通ってバスのところまで戻る。
この角度から見る駅舎もいいなぁ~(喜)

と・・・陸橋の向こうから中国人の団体がやって来た!
この団体の中国人ガイド・・・マイク片手にスピーカーを使って説明をしているのである!
うるさいこと、うるさいこと。(大汗)
そうでなくとも、中国人はうるさいっていうのに・・・
あんたたち、陸橋を渡る人の迷惑になっているってことに気がつかないのかね?(怒)
あ~あ~・・・この団体を日本人の団体だとロシア人が思わないでくれることを祈るのみである。
外見が似ているだけに迷惑だ・・・(大笑)

駅の目の前は、バスなどが停まる場所になっているらしい。
う~ん・・・そこにバスがいると邪魔なんですけど・・・(汗)
駅舎の正面は広く開けてくれないと・・・
いい写真が撮れないんですけど・・・(涙)

次に向ったのが、『中央広場』・・・・

中央広場

銅像が建っているが・・・誰なのかは知らない。(汗)
ガイドの説明を聞いても3歩も歩けば忘れてしまうから、聞いても仕方がない。(苦笑)
とにかく・・・英雄なのだろう・・・
で・・・何しにここに来たのかは知らない・・・
何もない広場をウロウロして終わり・・・(大汗)

ちなみに・・・
これが我々のツアーバス

次に向ったのは、『ニコライ凱旋門』。
この凱旋門がある公園に来る。
で・・・公園の前の道の所に外装工事中(?)のビルが・・・
確かこの建物は日本に関係していた建物だったと思うんだけど・・・

工事中のビル
横断歩道の標識
ロシア人はかなり大股で歩くようである。(笑)
 
ニコライ凱旋門

この凱旋門・・・
ロマノフ王朝の最後の皇帝、ニコライ2世が、シベリア鉄道起工式の時にウラジオストクへ来たことを記念して造られたものらしい。
ニコライ2世って・・・皇太子の時に来日して、あの「大津事件」で津田巡査に斬りつけられた人だよね?
たしか・・・そんな記憶があるが・・・
凱旋門といっても、かなり小さな門である。

聖アンドレイ教会

凱旋門のすぐ近くに、これまた小さな教会が建っていた。
『聖アンドレイ教会』というらしい・・・
この教会に何人入れるんだろう?(笑)

小高い丘の斜面を利用したこの公園を下って行くと・・・

潜水艦である!
第二次世界大戦時の『C-56』というソ連海軍の潜水艦である。
現在は博物館となっているらしい。

で・・・内部を見学しようと思ったら、中国人の団体で大混雑していると言う。(唖然)
どこにいっても、いるなぁ~・・・中国人!(大汗)
しばらく待って、内部に入る。
船体内部の後ろ半分ぐらいを改造して「資料館」にしている。

潜水艦の内部(資料館部分)

館内の写真撮影は入場料とは別に支払うことになっていたと思うのだが・・・
ガイドに尋ねたら写真撮影は自由だと言う。
あれ?いつの間に無料になったんだろう?
で・・・折角の撮影・・・
ストロボを使うとショーケースが反射してしまうので、使わずに撮影するのだが、どうしてもブレる。
あ~上手くいかぬ!!(涙)

展示資料をジックリと見たいのだが・・・全部ロシア語!(涙)
う~ん・・・だめだ・・わからん・・・(大涙)
やっぱりロシア語が出来ないとダメだな・・・これ・・・

この「資料コーナー」を抜けて船体の前の方に行くと、どうやら、その部分は当時のままになっているそうで・・・
ところが、ここが大混雑!
何でだろうと思ったら・・・中国人たちである!
キャーキャー騒ぎながら一人一人ポーズを取って記念撮影!
自分達の後ろが大渋滞していることなど、お構いなしである!(怒)
頭にきた!
「てめぇら!さっさと行けよ!何をモタモタしてやがるんだ!」と日本語で怒鳴る。
どうせ日本語なんぞ通じまいが・・・
何か怒られているなぁ~ということはバカじゃなければわかるだろう。(苦笑)

潜望鏡

参加者から「これはなんですか?」という質問をされた。
「え?これは潜望鏡ですけど・・・」
「へぇ~・・・」
いや、こっちのほうが「へぇ~」である。
潜望鏡を知らない?(汗)
「ここから覗くと、外が見えるんですよ」
「へぇ~」
「その時にね。ここに隙間があるでしょ?見えますか?」
「はい・・・」
「ここに1ルーブルを入れないと見えないんですよ」
「え?お金を入れるんですか?」
「そうなんです。お金を入れると10分間だけ見ることができたんです」
「へぇ~そうなんですか・・・」
「艦長さんが小遣いを稼いでたんですね」
「へぇ~、そういうことをしてたんですか!」
「嘘ですよ!」(大笑)
真面目に私の説明を聞いていた他の参加者から「今のはナイス!うまい!座布団1枚!」の声が上り大笑い。

魚雷発射管

わずか15分程度で見学は終了・・・
物足りなさを感じたが、団体旅行だから仕方がない・・・(涙)

時刻は11時を過ぎた・・・
次に向ったのが『鷹の巣展望台』と呼ばれる場所。
狭い道をバスで上り、展望台脇の駐車場に到着する。

展望台から見た景色

目の前に広がるのが『金角湾』だという。
なんで漢字なんだろ?(大笑)
誰が名付けたんだろう?・・・中国人?日本人?
だいたい、ここに鷹の巣なんかあるのかね?(笑)
「ウラジオストック湾」と呼ばないところが面白いが・・・
この景色をボ~ッと見ていてもつまらないなぁ~(苦笑)

記念メダルを売るオジサン

この展望台に「記念メダル」を売っているオジサンがいた。
この商売がすごい・・・
金型の上に何も彫られていないツルツルのメダルを置いて・・・
大きなハンマーで思いっきり叩くと、刻印が刻まれ「記念メダル」が完成する。
で・・・何がすごいのかというと・・・
お客さん自身がハンマーで叩くのである!(大笑)
つまり・・・このオジサンは体力を使わないで済むのである!
頭がいい!(大笑)
このオジサンに撮影の許可を得て、ポーズを取ってもらい撮影する。(笑)
さすがは商売人!
ロシア人というのは愛想がないのだが、このオジサンは笑顔でポーズ!(大笑)

この展望台にはお土産屋さんがある。
ガイドさんのお奨めのお土産屋さんなのだが・・・
なんと!ここにも中国人の団体が!!(唖然)
大混雑していて、我々が店内に入るのは無理なようなので買物は断念・・・

展望台から下に降り、別の展望地点へ・・・
ここが何と言う場所なのか全くわからない。
とにかく、私は、ボケ~ッ・・・と言われるまま、他人の後をついて歩いているだけなのだ。(大笑)
ガイドが何か説明したのかもしれないが、だいたい、私はガイドの近くにはいないし・・・
ツアーリーダーは、引率だの説明だのが出来るような方ではないし・・・
だいたい、日程表に従って、順番に見学しているわけでもない。(汗)
「はぁ~い!到着しましたぁ~!降りてくださ~い!」と言われれば、バスから降りるだけのことで・・・
ここがどこなのかなんて質問する気すら起こらない。
う~ん・・・団体旅行に参加すると、ついついこういうことになっちゃうんだよなぁ~(苦笑)
思考回路は停止し、とにかく“どこかへ行った”・・・という時間つぶしの旅行となってしまうのである。
そろそろ団体旅行に参加するのも考え直したほうがいいかもしれないな・・・(苦笑)

この場所・・・
なにやら石ころだらけの“瓦礫の山”というような小高い丘である。
ここの急斜面を徒歩で登る。
「ちょっと!手を貸して!」と“トミタ”のオバチャン・・・
とにかく石ころだらけの急斜面・・・足元が悪くて登りづらい。
手を貸してやらねば、お年寄りや女性にはキツイだろう・・・
手を貸して・・・というか、手を繋いで(大笑)・・・急斜面を登る。
転落する時は二人一緒か?(大笑)
が・・・途中で“トミタさん”が怖がってしまい、これ以上は先には行きたくないと言い出した。(唖然)
威勢のいいことを言っている割には、いざとなったら、これである。
一人で引き返すと言って私の手を振りほどき丘を下ってしまった!
降りるときのほうが危ないんですけど・・・(冷汗)
周囲からは「何だかんだ言っても、あんたは優しいねぇ~」と冷やかされるが・・・(大笑)
私は優しいのではない。(笑)
ここで怪我人でも出たら、この後の日程に支障をきたすことになる。
行く予定の場所に行けず、見る予定のものが見られなくなる。
それでは、私が困るわけで・・・
つまりは、自分の為なのである。(大笑)

瓦礫の丘から見た景色

「向こうに見えるのが×××島です」とか何とかガイドが言っていたが、何のことやらさっぱりわからない。(大笑)
う~ん・・・だから何だ?
その島がどうしたって?(苦笑)

この海岸線に日本に関する“何か”があった・・・ということをガイドが言っていたが・・・
丘の頂上は風が強く、声が途切れ途切れにしか聞こえない・・・(涙)
メモをしたくても風が強くてメモ帳が飛ばされそうで怖いのでメモも取れない。
ガイドの切れ切れの話を頭の中に記憶して・・・丘を下ってホッとした途端、何を聞いたのかすっかり忘れてしまった。(大笑)
私は、団体旅行には不向きだな・・・(大笑)
ここの見学・・・私が、かなり頭が悪いということを再確認しただけで終わってしまった。(苦笑)
何を見るためにこの丘に登ったのか、とうとうわからないまま・・・である。

この後は昼食・・・・市内のレストランへ向う。

市内のレストラン レストランの内部
左にあるのが、小さな食パンと「ピラジョーク(=ピロシキ)」
右にあるのが、「サラート(=サラダ)」だと思う。
よくは知らないけど・・・(苦笑)
これは「ボールシィ(=ボルシチ)」だと思う。
よくは知らないけど・・・(苦笑)
これは、小さな「水餃子」みたいなやつ・・・
多分、ロシア語で「ピリミェーニ」と呼ばれている食べ物ではなかろうか?

   


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