6.戦車第11連隊の写真!

(要塞博物館)


平成25年(2013年)7月28日・4日目

昼食後、『ウラジオストク要塞博物館』へ向う。

移動途中の景色・・・

『要塞博物館』・・・
行って見たら、我々のホテルの直ぐ近くにある「海浜公園」(?)の並びにあった。(汗)
アララ・・・ホテルの近くか・・・

要塞のある丘から海のほうを見る。
目の前に見える大砲は、軍艦に搭載されていた砲を移設したもののようである。

この要塞・・・
どうも対日戦を想定して1889年(日本では明治22年)から建設が始められた要塞で、その後、ロシア革命などで建設が中止となったらしい。

入口のすぐ近くの特設テント内でお土産を売っていた。
我が参加者、“モリシタくん”と“カネムラさん”が何か買ったらしいが、お釣のことで揉めている。(大汗)
日本語でワーワー言ったって通じるはずはない・・・(大笑)
人混みを割って入り、何事かと尋ねてみたら、お釣が少ないのだと言う。
この売店のロシア人のお兄ちゃん・・・
「ヒャク・ゴジュウ・ルーブル!」と日本語で言っている。
「だから、150ルーブルならお釣がおかしいだろ!」と、お二人・・・
「あのさ・・・ちょっと紙に書いてみな!」・・・とお兄ちゃんに数字を書かせたら・・・
「500」と書いて、「ヒャク・ゴジュウ・ルーブル!」と憮然とした顔で日本語で言う。(大笑)
そのあとは、ロシア語・・・・
彼は「“ヒャク・ゴジュウ・ルーブル”なんだから、お釣は間違っていない!」とロシア語で言っているようである。
あ~あ~やっぱりね・・・
このお兄ちゃんが間違って日本語を覚えたのか、それとも悪い日本人に教わってしまったのか・・・
明らかに発音が間違ってます!!(大笑)
「これは・・・ゴ・ヒャク・・・」
「え?ゴ?ヒャク?・・・ゴヒャク???」
「そう!500はゴヒャク!ヒャク・ゴジュウは150って書くんだよぉ~!」(笑)
「・・・・」
お兄ちゃんは、ニコリともせず・・・ふ~ん・・・と頷いている。(笑)
「500かよぉ~、150は安いなと思って買ったんだけど・・・500かぁ~まぁ、仕方がないわな」ということで、お二人は返品をせず、期待以下のお釣をもらって(大笑)・・・一件落着した。

コンクリートで出来た要塞の中に入る。
この内部が資料館となっている。
1870年から1880年頃のウラジオストクの古写真
こちらは日本の絵葉書・・・
ウラジオストクの「セントラルホテル」。

説明文には英文も併記されていたので助かった。
「セントラルホテルとドラッグストアー」とある。

この建物には、ロシア語と漢字、カタカナで「セントラルホテル」という看板が掲げてあるのが見える。
いつ頃の写真なのかは、知らないけど・・・
明治の初期ごろには、すでに日本人が住んでいたようであるから、その頃の写真なのかな?
この建物は、今、どうなっているのか見てみたいものであるが・・・
これが個人旅行なら、ガイドさんに案内してもらって、急遽、見に行く・・・ということもできるのだが・・・
残念である。(涙)

武器の展示もあったが、なぜか米国製の自動小銃なども展示されていた。
ロシアなのに?(苦笑)

一番奥まったところの展示品をチラリと覗いたら・・・
あれ?・・・もしかして・・・
近づいてみたら・・・やっぱり!
北千島の守占島(しゅむしゅとう)の写真である!(驚!)
なんで、こんなところに?

ここに写っている戦車は、日本陸軍の戦車第11連隊の戦車である。
戦車第11連隊は、もともとは我が戦車第2師団に所属していた。
戦車第2師団には、戦車第6、第7、第10、第11の4つの戦車連隊が所属していたが、昭和19年に戦車第11連隊だけが千島列島の北端(東端?)、北千島の守占島へ送られたのである。
で・・・終戦直後、ソ連軍が日ソ中立条約を一方的に破棄して、この島に上陸してきて戦闘となる。
これが有名な「守占島の戦い」である。
戦車第11連隊を抽出した後の戦車第2師団はフィリピンへ派遣され、その地で米軍と戦い終戦を迎えた。
で・・・私は、その戦友会の事務局長・・・(笑)
戦った場所も相手も全く違うが、元々は我が師団に所属していた部隊である。
縁がある部隊なのである!
ここで資料の展示に出会うとはねぇ~・・・大感激である!(大喜)

九五式軽戦車 九七式中戦車
九五式軽戦車 新型砲塔の九七式中戦車
九七中戦車  

戦車の残骸が痛々しい・・・
戦死された方々のご遺体はどうなったのだろうか・・・

じっくりと資料を見たいところだが、皆さん、先に行ってしまい・・・私が一番最後・・・
ゆっくり見られない!(大泣)
薄暗いのでストロボを使いたいが、ストロボを使うと被写体が反射してしまうだろうし、展示資料に対してストロボを使うのはマズイだろう。
しかし、ストロボを使わないと、ブレてしまって、上手く撮れないのである!(大泣)
三脚を使わないとダメなのかなぁ~
それともカメラが古いからダメなのかなぁ~
(自分の腕前のせいにしないところがいい?)(大笑)
そろそろ新しいデジカメを買おうと思っていて、忘れていた・・・大失敗である!
最新のカメラならストロボを使わなくても、もっと綺麗に撮れるのではあるまいか?
あ~あ~折角のチャンスを逃してしまった・・・(涙)

ウラジオストックにも、個人的にもう一度、来るようかなぁ?(大汗)

要塞内の資料を見た後、外を見学・・・
敷地内には各種の兵器が展示されている。

展示されている兵器は、基本的には第二次大戦後から最近までのものだろう。
現代の兵器には全く興味がないので・・・(苦笑)
暇つぶしに、要塞の上に登ってみた。

登ってから思い出した・・・
私は高いところが苦手なのである!(大汗)
ヤバイ・・・(涙)
恐る恐る、ようやく下に降りたら、要塞の前で何かイベントをしていた。
ロシア人の女の子達が歌を唄っていたが・・・
これが何のイベントなのかは、さっぱりわからないままだった。(苦笑)

時刻は午後3時・・・
要塞のある丘から下に降りて、海岸沿いの公園へ行く。

海岸沿いの公園

ロシア海軍記念日のイベントか何かがあるからなのだろうか?
それとも普段から、こういう感じなのだろうか?
海岸沿いの公園は、家族連れ、アベックで・・・ごった返し。
で・・・こんな場所で・・・30分ほど自由行動とのこと。(汗)
はぁ・・・意味のわからんロシア語のイベントを見ていてもねぇ~
私は人混みが好きではないのだが・・・
あ~それにしても、暇である・・・何もすることが無い・・・・(涙)

沖合いを見たら、昨日とは違う軍艦が停泊していた。

8,500トンのウダロイ級駆逐艦(大型対潜艦)『マルシャル・シャポーシニコフ』
ヘリコプターを2機搭載している。
ロプーチャ級戦車揚陸艦『オスリャブヤ』
装甲兵員輸送車を最大25両まで搭載できる。

そういえば・・・“ヨコヤマさん”がウラジオストクの地図を探していたよな・・・
ということで、沿道に出ている出店を一人で見て歩いてみる。
何軒か見てみたら、それらしきものを見つけた。
早速、“ヨコヤマさん”に教えてあげて、出店まで案内する。
え~と・・・地図ってロシア語で何だっけかなぁ~?
30年以上も前に聞いたことがあるんだよなぁ~(汗)
ようやく思い出した!
「カルタ」だ!(苦笑)
地図なのに「カルタ」というのは面白い・・・と思ったので記憶に残っていた。
出店の主人に「カルタ?カルタ?カルタ!カルタ!」と「カルタ」を連発したら笑われたが、頷いていたのだから、多分、間違ってはいなかったのだろう。(苦笑)
“ヨコヤマさん”は日本語表記の地図が欲しかったようだが、残念ながら、それはなかった・・・
まぁ、ロシア語でもいいかぁ~・・・ということで、旅の土産に購入・・・
とりあえず、お役に立ててよかった・・・(喜)

時刻は午後3時半・・・
これで今日の観光は終わりだとガイドが言う。
はぁ?・・・ちょっと早いような・・・(唖然)
なにせ、夜10時にならないと陽が落ちないんですけど・・・
これから6時間ほど、外は明るいままなんですけど・・・(涙)

日程表では、本日『国境警備隊博物館』へ行くことになっているのだが・・・
ガイドが、そこへは明日行くという。
そういうことなら仕方がない・・・まぁ、いいか・・・

ホテルに戻り、2時間ほど時間を潰してから夕食・・・
今日の夕食は「韓国料理」だという。(唖然)
でも、このレストランは北朝鮮が経営しているんだとガイドが言う。
それじゃ、それは、「北朝鮮料理」と呼ぶべきではないか?
それにしても、なんでロシアに来て朝鮮料理を食べなくちゃならないのだろうか?(涙)

私は韓国料理はあまり好きじゃないので、ほとんど箸をつけなかった。(苦笑)

レストランのウェイトレスが、歌や踊りを披露してくれた。
ショータイムである。
はぁ~・・・北朝鮮の“喜び組”(?)(苦笑)
参加者の誰かが言っていたが・・・
“喜び組”の採用試験に落ちた、“第二軍”の連中が、こういう海外へ派遣されているとかって言っていたが、本当かどうかは知らない。(大笑)

彼女達の歌や踊りに拍手したところ、怒り出したのが“トミタ”のオバチャン・・・(大笑)
「なによ!あんたたち男は!鼻の下を伸ばしてみっともない!それでも日本男子なの?こんなのに喜んじゃって!信じられない!最低~!」(怒)
大声で文句を言い出した・・・
まぁ、そうなるんじゃないかと思ったんだけど・・・やっぱりねぇ~(大笑)
そこにガイドが余計なことを・・・
「結構、このお店は日本人に人気があるんですよ。みなさん、喜んでくれています」と言っちゃった!(大汗)
「なんですって!バカじゃないの!どうして男ってそうなのよ!このお店、北朝鮮よ!北朝鮮!わかってんの!」(怒)
あ~あ~あ~・・・火に油を注いじゃってる・・・(大笑)
「だいたい、男っていうのはさぁ~・・・・」と・・・始まっちゃった・・・
でも、皆さんは聞こえないふりして拍手をしながら“大喜び”(苦笑)
いいんじゃないの・・・彼女達が日本人を拉致したわけじゃないんでしょうから・・・(苦笑)
拍手は・・・最低限の相手に対する礼儀でしょ?
とは言え、まぁ、それほどまでに“喜ぶ”必要はないとは思うけど・・・(大笑)
さすがは“喜び組”(?)・・・歌も踊りも上手である。
3人のウェイトレスの動きがピタリと揃って・・・
笑顔は、これまた北朝鮮独特の“作られた笑顔”・・・(苦笑)
う~ん・・・すごいなぁ~
こうなると、本場、北朝鮮に行ってみたくなるものである。(大笑)

夕食から帰ってきたのはいいが・・・暇である。(涙)
ホテル内のコーヒーショップに入ってみる。

席に座り「コ~フェ・パジャ~ルスタ!(コーヒーを下さい!)」
すると・・・美人のウェイトレスが「アメリカァ~ナ?」と聞いてきた。
私に向かって「アメリカ人ですか?」と尋ねる訳はないから・・・(大笑)
「アメリカンコーヒーですか?」って言っているのだろうと解釈するが、他のコーヒーがあるのか?ブレンドコーヒーなんていうものがあるのか?
しかし、コーヒーは「コーフェ」しか単語を知らないので・・・
「ダ!(はい!)」と答える。
こうなったら、コーヒーならなんでもいい・・・(笑)
「ミルク?」と更に聞いてきたので、これまた・・・「ダ!(はい!)」

ちょっと何か食べたいな・・・
朝鮮料理の夕食・・・ろくに食べなかったし・・・(笑)
レジの近くのガラスケースの中にケーキのようなものがあるのが見える。
ケーキでも食べるか・・・
しかし、私は「ケーキ」をロシア語では何と言うのかを知らない・・・「ロシア語会話」の本に載っていなかった・・・(涙)
仕方がないので席を立ってショーケースに向うと・・・ウェイトレスが何事かというような顔をした。(苦笑)
「え~と・・ケーキ!」(笑)
「???」
「え~と・・・これ!」とケーキを指さして・・・・
「シト~・エタ~?(これは何ですか?)」と尋ねたら・・・
「#%&*+#$%・・・・」
「へっ?・・・・」(大汗)

失敗した!やっちゃった!(涙)
「これは何ですか?」とロシア語で尋ねたら、当然、相手もロシア語で説明してくるよなぁ~
でも、私はロシア語を知らないのである!
説明してもらっても分からない・・・
尋ねるべきではなかった・・・・
説明を求めた私がバカだった・・・(大笑)
「え~と・・・これ・・・フルーツケーキ?フルーツ?」
「????」
ありゃ、「フルーツ」が通じない?(大汗)
「&%>*%$#*・・・」
ヒェ~・・・わからん!(大涙)

ショーケースに入っているケーキは2種類。
一つは明らかにチョコレートケーキで・・・もう一つはフルーツケーキかな?・・・というもの。
ウェイトレスが、身振り手振りで、「こっちのほうが美味しい」とチョコレートケーキを勧めているようである。
が・・・私はチョコレートケーキは、あまり好きではない。(苦笑)
が・・・やたらと熱心に勧められてしまったので・・・
「ダ・パジャ~ルスタ(はい、お願いします)」
(結構、私は気が弱いのである・・・)(涙)

ケーキ!

さて・・・そろそろ帰りますか・・・・
「スショ~ト・パジャ~ルスタ(お勘定をお願いします)」
「ショ~ト?」と彼女・・・
ん?「勘定」は「スショ~ト」じゃなかったっけ?
「ショート」だけで良かったんだっけ?
まぁ、よくわからんが・・・「ダ・パジャ~ルスタ(お願いします)」
で・・・ここで更に私のロシア語が通じるかどうか試してみた・・・(笑)
お金を渡しながら「スダーチ・ニ・ナーダ(おつりは結構です)」(大笑)
途端に、この美人のウェイトレスが「ええっ!」と驚きながら「スパスィ~バ!(ありがとう!)」(満面の笑み!)
おお!通じたか!(大喜)
「パジャ~ルスタ!(どういたしまして)、ダスビダ~ニャ!(さようなら!)」

実は、私は事前にメモ帳に「想定問答集」を作っておいたのである。(笑)
大学生の姪っ子に買ってもらった「ロシア語会話」の本の中から、多分、使うであろう言葉を、順番にメモしておいたのである。
で・・・このメモを“読み上げる”のである。(大笑)
おお・・上手くいった・・(大喜)
が・・・「美味しかったです」と言うのを忘れていたことに気が付いた!(大笑)
折角、メモしておいたんだけどなぁ~(涙)
美人の笑顔を見たとたんに、すっかり忘れてしまった・・・(笑)

しかし、そこそこ、何とか通じたね~(笑)
メモを読み上げているだけなんだけど・・・なんかロシア語ペラペラみたいな感じだなぁ~(大笑)

夜、9時・・・といっても、外は明るい・・・
タバコを吸いにホテルの前の道路まで出かける。(笑)
タバコを吸いながら、道行くロシア美人に目が釘付けである。(大笑)
と・・・そこに、小さな男の子を連れた若い夫婦がやってきた。
どうやら同じホテルの宿泊客らしい・・・
母親と男の子が部屋に向かい、父親がタバコを吸うために残った。
で・・・灰皿の前まで来たこの父親に、いきなり笑顔で話しかけられた。
「%&$>*#・・・・」
「はぁ?」
「&$#>+*%&・・・・」
「へっ?」(大汗)

ありゃりゃ・・・こりゃ参ったな・・・(大汗)
「ヤー・イポーニツ(私は日本人です)」
ちなみに、「イポーニツ」は男性が使う場合で、女性が使う場合は「イポーンカ」と語尾が変化する。
同じ「日本人」を言うのに語尾が変化するからロシア語はワケがわからんのです。
「ヤ~イズ・イポーニィ(私は日本から来ました)」
ここまで言えば、わかるだろ・・・私がロシア人ではないということが・・・(大笑)

ところがドッコイ・・・彼は話をやめない・・・(涙)
あのぉ~・・・あれ?・・・
「え~と・・・アイ・キャント・スピーク・ラッシャ!アイ・ドント・アンダ~スタンド!」
ん?英語も通じない????
そのうち・・・
「%&$%#・・・!!」(ワッハッハ!)と私の肩を叩きながら笑い出した。
ん?何か冗談でも言ったのか?・・・でも、俺・・・笑えないよ・・・意味がわからないから・・・(大汗)

私がロシア語がわからないのではなく、聞き取れないと思ったのか、今度は怖ろしくゆっくりとしたロシア語で話すようになった。
一言、一言、区切って話してくれるのはありがたいが・・・
それでもわからないものは、わからない・・・(大涙)
だって、ロシア語の単語を知らないのだから・・・(大笑)

彼の表情と、身振り手振りを見ていると・・・
「俺は×××だ」と言っているようである。
「ロシア人?」
「ニェット!(ちがう!)・・・×××!」
そこなんだよねぇ~・・・そこの×××がわからんのだよ・・・(涙)
ロシア語を話してるんだからロシア人じゃないの?
え?ウクライナ人・・・とか?
ロシアは多民族国家であるから・・・どこかの少数民族なのか?

つづいて「俺は×××に住んでいる」というようなことを言っているような感じがする・・・(苦笑)
もう、こうなったら勘だけが頼りである。(苦笑)
どこかの田舎らしい・・・彼のジェスチャーでは、かなり寒いところらしい・・・
う~ん・・・わからんのだよ・・・どこかのマイナーな都市名を言われても・・・(汗)
「わからないなぁ~」と“困ったチャン!”のポーズ・・・

彼は、ウ~ン・・と悩んだ挙句・・・「ちょっと待って!」と手で私を制し、携帯電話をいじりだした・・・
で・・・携帯電話に入れてある写真を見せてくれた。
スゴイ田舎の家の前にエスキモーのようなスゴイ防寒服を来た彼が写っている。
ジェスチャーから想像するに・・・「これが俺!ここが俺の家!、すごく寒いところ」と言っているようである。(笑)

どうも、さきほど私が「私は日本人で日本から来た」ということを言ったので、彼も「××人で×××から来た」と言っているようである。(笑)

続いて車の写真・・・
「これ、俺の車!」と言っているようである。
「おお!すごいね!」
「%&#$&$・・・ヤポー・・・*%&$%#&#!!」

彼のジェスチャーから想像すると、日本製の車を褒めているようだ・・・(大笑)
親指立てて、「グ~」って言うんだからそうだろう。
聞き取れたのは「ヤポー(日本)」とかっていう一言だけ・・・・
語尾は“状況”によって変化するが、「ヤポー」の部分だけは変わらない・・・
だから「日本」と言っていることだけはわかる。
車を指さして「日本」と言いながら親指立てて頷いているんだから・・・「日本製の自動車は最高である!」という解釈しかあるまい!(大笑)

その次が家族の写真・・・子供と奥さんと、どこかへ行った写真なのだが・・・
ロシア語の説明ではさっぱりわからん・・・(苦笑)
動物園?・・・やたらと動物のアップの写真が続くが・・・
檻に入っているわけでもない・・・野放し?・・・サファリパーク?
一つ一つ、動物を指さし、ゆっくりとしたロシア語で何度も言う。
ん?「これは熊です」「これは牛です」って説明しているようである。(笑)
「#$%&!」と彼・・・
「#$%&?」と私・・・
“先生の後について発音してみましょう!”みたいな感じ・・・(大笑)
彼の発音を真似て口に出しても・・・意味は全くわからん・・・これ・・・水牛?

普通なら、こんなに話がわからないのでは逃げ出すところだが・・・
いや待てよ・・・面白そうだから粘ってみるか・・・(大笑)

彼が「バーン!バーン!」と鉄砲を撃つ仕草をした。
さっきの動物の写真と関係があるのか?
「シューティング?ハンティング?」
「*%>#$・・・!!」
「はぁ?」
ちょっと待ってくれ・・・と、彼は腕を組んで空を見上げた。
で・・・まもなく・・・「アーミー!(陸軍)」と英語で言った。(笑)
英単語を思い出していたようで・・・
続いて私の胸を指で突きながら「%&#%*&%?」・・・
わからん・・・(汗)
「私は陸軍の兵士です」と言った後、私の胸を突いたのだから・・・
もしかして、「お前の職業は何だ?」と私の職業を尋ねているのかな?
「ヤ(私)、プレジデント(社長)!」
それはあり得ない・・・とばかり、彼は驚いた表情に続いて、笑いながら人差し指を左右に振った。
「いや・・・本当に・・・ヤ・プレジデント!」
「オォ~!ニェ~ット(違うでしょぉ~)・・・」(大笑)
あれ?もしかして・・・プレジデントを「大統領」って訳してる?
私が大統領のわけがないでしょ!(冷汗)
「大統領じゃないよ・・・社長!・・・カンパニーのプレジデント!」
日本の大統領(首相)が、こんな道端でタバコを吸っているわけがないでしょ!(苦笑)
彼は呆れ顔である。(大笑)

で・・・「%$%#&・・・・」
う~ん・・・またまた、わからん・・・(苦笑)
「どういう会社だ?」と聞いてるのかな?
「車!カー!エンジンの部品!作る!カンパニー!」・・・身振り手振りを交えて説明・・・
「エンジン?・・・オォ!エンジニ~ア!」
「へ?・・・エンジニア(技術者)?・・・ニェット!エンジニ~ア!プレジデントだってば!」
「????」

お互いに想像力を駆使しながら、道路の隅っこの灰皿の前でジェスチャーゲームである!(大笑)
ついに日が暮れてしまった・・・
ということは・・・夜10時を過ぎたということである。
つまり・・・軽く30分以上も“おしゃべり”(?)をしていたということになる。(唖然)

まもなく、すぐ近くで花火が上った!
ド~ン!
「おお!ファイアー・ワーク!(花火)!」
英語が通じないのに、どうして無理して英語を使おうとしちゃうんだろ?(笑)
外人を見ると、英語を話さなければ・・・と、つい、思ってしまう・・・(大笑)
どうせ通じないんだから日本語でいいんだけどねぇ~
どうして無理しちゃうのかね?(大笑)
彼も「&%$&#%&!!」・・・・
多分、同じこと言ってるんだよね?・・・「おお!花火だ!」って・・・(笑)

「トゥディ(今日)、ネービー(海軍)、メモリアル・デー(記念日)でしょ?」
「ニェット!、アーミー!(陸軍)・・・・&#$*>%・・・」
へぇ?海軍記念日のお祭りじゃないの?陸軍?・・・海軍と陸軍の記念日が同じ日のわけがないと思うんだけど・・・
「ニェット!アーミー!・・・ネービー!」
ちょっと待って・・・と彼・・・
しばらく考えて出てきたのが・・・「フィッシュ・アーミー!」
フィッシュ(魚)、アーミー(陸軍)・・・????
「魚の陸軍?」・・・あっ・・・そういうこと・・・(大笑)
だから、それを「ネービー(海軍)」って言うんだけど・・・

ちょっと観に行こうぜ!・・・ということで、海岸が見える場所まで二人で移動する。
ほぉ~結構、大きな花火が打ち上げられている!(笑)

では・・・ホテルに帰りますか・・・

なぜか彼は上機嫌・・・
「×××はダメだけど・・・」と嫌な表情をし・・・
「お前は×××だ!」と、私の胸を突きながら、親指を立てて「グッド!グッド!・・・%&$#%&!」・・・・
何かと(誰かと?)私を比較しているようである。
私の肩を叩きながら・・・「%$&%##$!」・・・
想像するに・・・
誰か他の人と(例えば中国人観光客とか韓国人観光客とか)に声を掛けたら追い払われたので嫌な奴らだったが、「お前はいい奴だ!」と言っているのではなかろうか?(大笑)
「よくもまぁ~言葉が全然通じないのに、ここまでオシャベリが弾むとはねぇ~よく付き合ってくれた!お前は偉い!」と言っているに違いない。(大笑)

「スパスィ~バ!(ありがとう!)スパスィ~バ!」(笑)
これこそ、国際交流っていう奴である。
もう、破れかぶれである・・・(大笑)

さて・・・部屋に戻りますか・・・

と・・・彼が指先で自分の首を弾きながら「&$%$#&*>!・・・」と言う。
ん?首がどうかしたのか?
あっ・・・ロシア語会話の本に書いてあったぞ!・・・確か、「酒を飲もう!」と誘う時に使う仕草である。
日本では、指でお猪口の形を作って、口の前でクイクイと動かして・・・「どうですか?一杯?」というのが、「酒を飲みませんか?」の仕草である。(笑)
つい・・・日本式の、この仕草が出てしまい・・・「これ?」
なぜか、通じた・・・(大笑)

「俺の部屋へ来いよ!」とジェスチャーで言う。
いや、待てよ・・・部屋には奥さんと息子さんがいるんじゃないの?
まずいだろ・・・そこに上りこんで酒盛りは・・・こんな時間に・・・(汗)
それにロシア語会話の本も、自作の想定問答集のメモも部屋に置きっぱなしなのである。
タバコを吸うだけだったから、持参していない・・・
何もない中で、酒を飲んで思考が鈍ったら、会話どころではない・・・(大汗)
「ニェット・スパスィ~バ(いいえ、けっこうです)」
彼の仕草は「そう言わず、飲もうよぉ~!」を示しているが・・・
やっぱり、ここはお断りしておいたほうが無難だろう。
ジェスチャーで寝る仕草をしながら、「ヤ(私)、スリープ!、寝る!ダスビダ~ニャ(さようなら)」(笑)

彼は非常に残念がっていたが・・・(苦笑)
握手をして別れる。
彼は2階の部屋・・・私は3階である。

いやぁ~結局、1時間ぐらい“おしゃべり”(?)をしてしまったか?
クタクタに疲れたが・・・こういう疲れは、なぜか心地いいものである。(嬉)
思いがけず、いい経験をさせてもらった。
旅のいい思い出が出来た。
彼に感謝、感謝である!(大喜)


   


 トップページに戻る   旅日記に戻る

SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu