平成18年3月19日
零式艦上戦闘機六二型 中島82729号
昭和15(1940)年に海軍の制式機として採用された「零式艦上戦闘機」は、その機動性、装備、航続距離において当時世界に類を見ないもので、太平洋戦争などで活躍しました。
しかし、戦域の拡大と連合国側の新戦法による攻撃、新型戦闘機の登場などで次第に消耗も激しくなり、昭和19(1944)年10月からの「神風特別攻撃隊」編成以降、爆弾とともに飛行機ごと体当たりする攻撃法によって若く尊い生命が数多く失われました。
当館展示の機体は、明治基地(現・愛知県安城市)第210海軍航空隊の所属機でした。
昭和20(1945)年8月6日夕刻、吾妻常雄あずまつねお海軍中尉(当時)が操縦飛行中、エンジントラブルにより琵琶湖に不時着水し、昭和53年(1978)年1月に引揚げられたものです。
今回の機体修復は、吾妻氏ご本人の協力を得て行われました。
(説明板より)
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零式艦上戦闘機六二型 (広島県呉市・「大和ミュージアム」) (平成18年3月19日) |
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零式艦上戦闘機六二型 (広島県呉市・「大和ミュージアム」) (平成18年3月19日) |
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零式艦上戦闘機六二型 (広島県呉市・「大和ミュージアム」) (平成18年3月19日) |
コクピット
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栄31甲型エンジン (広島県呉市・「大和ミュージアム」) (平成18年3月19日) |
栄三一甲型エンジン 製造番号bR1707
このエンジン形状は、航空機用の空冷エンジンに見られる独特の形状で、クランクシャフトを中心に各気筒を放射状に配置していることから「星形ほしがたエンジン」と呼ばれます。
「栄」エンジンは、中島飛行機において最も多く生産されたもので、零式艦上戦闘機を始めとして日本陸海軍の第一線機に搭載され、第二次大戦中の日本において終戦時まで量産され続けた日本を代表するエンジンでした。
当館展示のエンジンは減速ギアケース部分に「サカエ」の浮き彫りと赤いエナメルでの「甲」の文字が確認できることから「栄三一甲型」エンジンであることが確認されました。
(修復協力:株式会社マツダE&T)
(説明板より)
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呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) (広島県呉市) (平成18年3月19日) |
開館時間 展示室 9:00〜17:00
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日、7月21日〜8月31日は無休)
観覧料 一般 500円
アクセス JR呉駅から徒歩5分
(リーフレットより)
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