(スリガオ市公会堂)
平成21年(2009年)10月24日 (第2日目) |
午後6時にはホテルのロビーで待機。
が・・・・待てど暮らせど迎えが来ない。
6時半、ようやく見知らぬ青年が迎えに来た。
「ミスター・スズキ?」
「イエ〜ス!」
彼の車に乗り込んで・・・・街灯もない真っ暗な道を走って連れて行かれたのは、小高い丘にある高級住宅街らしきところ・・・
あれ?ここはどこ????
まさか・・・私は拉致されたのではあるまいな?(笑)
ここはゲリラの親分の家だとか?(笑)
すごい豪邸である!
夕食って・・・・ホテルのレストランじゃないの?
この建物・・・レストランじゃなくて、誰かの家みたいに見えるんですけど・・・
庭に招かれたら、ジュンさんたちが、すでに食事をしていた!
ありゃぁ〜ここはジュンさんの家?
「お先にいただいてましたよ!」と日本語の声・・・・
三宅さんだ!
三宅さんはミンダナオ島のダバオに在住の日本人・・・・
現地の商工会議所の副会頭でもある。
私が「英語が話せない!」と騒いでいたので・・・(笑)
古沢さんが頼んでくれて、応援に駆け付けてくれたのである。
初対面なのだが、初対面とは思えない気さくな方である。
ジュンさんとはロータリークラブを通じての旧知の仲らしい。
今回、フィリピン人の奥さんも一緒に来てくださった。
奥さんから片言の日本語で、挨拶されてビックリ。
食事はバイキング形式のパーティなので、何かと世話を焼いていただき感謝感激である。
ここにはアメリカから来たお客様もいらしていた。
早速、ジュンさんが私をこの方に紹介してくれた。
この方は、戦時中にミンダナオ島に住んでいたという70代の女性。
戦史研究家だという。
で・・・ジュンさんが私のことを「こちらは、日本からやってきた戦史研究家のミスター・スズキです」と言ったから大変!(笑)
「あなたも戦史研究家なんですか!」と驚かれて、機関銃のような早口の英語で話しかけられた!(笑)
ギョェ〜!!
幸い、すぐに三宅さんが「この人は英語が話せないから私が通訳します」と助け船を出してくれたので助かった。
食事を開始してまもなく、ジュンさんから7時から「カルチュラル・ショーがあるが、どうするか?」と尋ねられた。
「どうしますかって・・・行かなくていいなら行かないで、三宅さんとおしゃべりしていたいんですけど・・・」
すると・・・「行かねばなりません」と言う。
ん?行かねばならないなら、どうして、「どうしますか?」って聞いたんだろう?(笑)
食事もそこそこに車に乗り込み、会場である市立公会堂に向かう。
私は殆ど何も食べていないんですけど・・・・(笑)
食事会が終わる頃、迎えに来て、到着したらすぐに「さあ行きましょう」はないよなぁ〜(笑)
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会場内の風景 |
会場にはすでに多くの観客が集まっていた。
最前列の席に案内され、すでに到着していた州知事さんや市長さんなど“お偉いさん”にご挨拶する。
まもなく、市長さんのご挨拶があり、この時に“各国代表”が紹介されたが・・・
最初に名前を呼ばれた三宅さんは着座のまま・・・・
ん?立たなくていいのか?
次に私の名前が呼ばれたが・・・三宅さんが立たなかったのに、私だけが立ったらおかしいだろうと思い座っていた。
しかし、会場では「日本から来たお客様」と紹介されたのに、会場に集まっている方々に一礼もしないというのはいかがなものだろうか?
やっぱり、ここは立ち上がって一礼すべきであったと後悔する。
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市長さん |
ショーの前に、アメリカの戦史研究家であるジンジャーさんが、自分の著書である『ゲリラの娘』という本の紹介と、その内容の講演をおこなった。
彼女は戦時中、家族とミンダナオ島に住んでいたが、日本軍がこの地を占領したときにジャングルに逃げ込んだ。
で・・・父親は軍人だったため、マッカーサーの命令によりゲリラの隊長として日本軍を相手に戦うことになる。
日本軍はゲリラの討伐にジャングルに入る・・・・
彼女たち家族はジャングルの中を転々と逃げ回り、日本軍のおかげでいかに悲惨な生活を強いられたかというような話をしていた。
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講演をするジンジャーさん |
正直言って、話の半分程度しか聞き取れないし理解できない。(笑)
情けないが・・・私の語学力では、この程度が限界である。
このジンジャーさんは笑顔の素敵なおばさんなのだが・・・・
どうも話してることが顔に似合わずキツイ・・・・
確証はないのだが、どうも日本軍を責めるような言い方をしている感じがするのである。
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スクリーンに資料を映しての講演 |
公演が終わり、ショーの始まりである。
どうも主催は、市の教育委員会かなにからしい。
各種学校の生徒や先生方が歌や踊りを披露する。
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オープニングの寸劇 |
オープニングは「寸劇」だった。
日本兵に扮した青年が叫ぶ・・・・
「我々日本と手を結ぼう!そうすれば、この国も良くなるぞ!」
そして・・・次にアナウンスが・・・「しかし・・・」と入る・・・・(笑)
日本軍は共に手を携えればフィリピンは良い国になると言っていたが、実際にはそうとはならなかった・・・というお話である。
決して反日感情を表した話ではない。
事実なんだから・・・(笑)
それにしても、この日本兵を演じた青年(たぶん高校生だろう)は、最前列に座る日本人を前にしては、やりづらかったろう。
ハラハラ、ドキドキしながら演じたのではなかろうか?
ここで私が腕を組んでムスッとしていたら・・・・こりゃ、まずい・・・・(笑)
彼の「勇気」に大拍手を送ってあげる。(笑)
この日本人を前にして、勇気を持って、よくやった!(笑)
歌謡ショーでは、小学校2年生の女の子が学校を代表してソロで歌った。
これが、うまい!・・・・のだが・・・・
途中で音楽が止まってしまったりと、音響の方に問題が発生・・・・
可哀相に・・・・伴奏の方が滅茶苦茶・・・・
しかし、みんなの手拍子の応援を受けて、最後までキチンと歌ったのには感動した。
大したものである。
いくつもの歌や踊りが披露されたが・・・・
一番唖然としたのは・・・・これ・・・・(笑)
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ダンス! |
会場から子供たちのキャーキャーという声援・・・・
なんでそんなに騒いでいるんだろ?・・・・と思ったら・・・・
これ・・・全員、学校の先生方である。(笑)
その先生方・・・特に、女性の先生がお尻をフリフリ揺らして踊ったから驚いた!
ギョェ〜よくやるよぉ〜(笑)
日本じゃ考えられねぇ〜(笑)
だから、教え子たちが大喜びして声援を送っていたのである。
大笑いである。
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エンディング |
午後9時過ぎ、2時間以上に及ぶ「カルチュラル・ショー」もお開きとなり解散。
三宅さん御夫妻は私とは別のホテルに宿泊しているため、ここでお別れ・・・・
市職員のミス・リズリーにホテルに送ってもらう。
で・・・別れ際、「午前3時にお迎えにあがります」と言われる。
へぇ?・・・午前3時ということは・・・・2時には起きなくちゃならないけど・・・
ということは・・・睡眠時間は・・・何時間?(笑)
ハードスケジュールである。
しかし、彼女たちスタッフは、私よりももっとハードだろうなぁ。
いやはや御苦労さんである。
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