清風亭 せいふうてい

埼玉県深谷市大字起会110−1・大寄公民館内


清風亭 平成18年10月19日

埼玉県指定有形文化財
清風亭

この建物は大正15年(1926)に第一銀行2代目頭取、佐々木勇之助ささきゆうのすけの古希こき(70才)を記念して、現在の東京都世田谷区瀬田に在った銀行の保養施設「清和園せいわえん」内に建てられました。
設計は銀行建築に活躍した西村好時にしむらよしとき(こうじ)、施工は清水組しみずぐみ(現在の清水建設株式会社)が行いました。
建築面積は168.48u、棟むねまでの高さは5.836mを測ります。
構造は鉄筋コンクリート造、外観は人造石掻落じんぞうせきかきおとし仕上げの白壁にスクラッチタイル(ひっかき傷をつけたタイル)と鼻黒煉瓦はなぐろれんが(黒褐色のれんが)がアクセントをつけ、屋根には瑠璃色るりいろの釉薬うわぐすりをかけたスパニッシュ瓦(スペイン風を模した丸瓦)が葺かれています。
大正12年(1923)の関東大震災を契機に建築構造の主流となった鉄筋コンクリート造の初期の事例として、建築史上貴重な建物です。
平成9年(1997)、取壊しの決定に伴って深谷市が譲り受け、平成11年(1999)当地に移築、平成16年(2004)3月23日、埼玉県の有形文化財の指定を受けました。

(説明板より)

 (説明板より)

佐々木勇之助

佐々木は、若干28歳での第一国立銀行本店支配人就任をはじめとして、同行の数々の役員を歴任し、大正5年、渋沢栄一を継いで第一銀行第2代頭取に就任した。
勤勉精励、謹厳方正な性格で知られ、終始栄一を補佐した。
栄一の精力的な活躍も佐々木の手腕と人格によるところが大きかったと考えられる。

西村好時

西村好時は、田辺淳吉の推挙で清水組に入り田辺の片腕となり活躍した後、第一銀行建築家課長に就任し、銀行建築の第一人者として東京丸の内の第一銀行新本店を始め一連の第一銀行の建物、支店長社宅、証券会社建築等の銀行関連施設を手がけた。
また、東京三田の栄一や渋沢敬三の邸宅(現在、青森県三沢市に移築)も西村の設計による。

(リーフレットより)

内部




内部






(平成18年10月19日)

清風亭 平成18年10月19日

大寄公民館



左:誠之堂
中:大寄公民館
右:清風亭





(平成18年10月19日)

誠之堂・清風亭

開館時間:午前9時〜午後10時(ただし見学は午後5時まで)
休館日:年末年始(12月29日〜1月3日)
見学無料



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