田中久重銅像 平成16年6月12日

田中久重 たなか・ひさしげ

寛政11年9月18日(1799年10月16日)〜明治14年(1881年)1月11日

福岡県久留米市・五穀神社郷学の森でお会いしました。


幼名は儀右衛門。
”からくり儀衛右門”と愛称された。
幼少から細工物を得意とし、各地で”からくり”興行を行ないました。
のちに大阪・京都に開業し、無尽灯・万年自鳴鐘などを発明して制作・販売を行ないました。
嘉永6年(1853年)肥前国佐賀藩に招かれ、更に長崎の海軍伝習所に学びます。
明治6年(1873年)に上京し、2年後に田中製作所を設立。
これを養子の二代目田中久重が継ぎ、民間有数の機械工場として現在の”東芝”に引き継がれました。


田中久重翁の像



『田中久重翁』の像

(福岡県久留米市・五穀神社郷学の森)




(平成16年6月12日)

碑文

田中久重翁は東洋のエジソンと呼ばれ郷土が生んだ天才的発明王である。
よく困難に耐え研究を重ね、その製作は万年時計を始め、日本初の汽車、汽船におよび、日本における近代産業発展の礎となった。
ここに郷学を振興する趣旨を以て碑を建立し、その業績を顕彰するものである。
昭和51年4月1日


五穀神社



五穀神社

(福岡県久留米市通外町58−1)




(平成16年6月12日)

五穀神社由緒

御祭神:豊宇気比売神 (相殿)稲次因幡正誠公
御創立:紀元2409年(西暦1749年)寛延2年5月23日

豊受気比売神は五穀を司り給う神にして伊勢神宮の外宮の御分霊であり、稲次因幡公は享保13年久留米藩農民騒擾に際して、その解決に一身を捧げた功績を敬慕して相殿される。
神殿は大庄屋中より、拝殿は惣御郡中より寄進し、社地は藩主有馬頼■公の寄進するところである。
昭和62年12月吉日

(説明板より)

※■はパソコン上で表示できない文字です。7代藩主の頼僮よりゆきの事だと思いますが、”僮”の「イ」が「彳」になっている為表示不可能でしたが、どちらが正しいのだろうか?
※御祭神は「豊宇気比売神」と「豊受気比売神」のどちらが正しいのだろうか?

五穀神社の石橋 五穀神社の石橋

有形文化財(建造物)
五穀神社の石橋

久留米市通外町58−1
平成12年1月24日市指定

寛延2年(1749)久留米藩7代有馬頼■よりゆきによって創建された五穀神社の池にかけられた石造反橋そりばしである。
この神社は藩営に近いものであり、神社神殿を大庄屋中、拝殿は総郡中から寄進を命じている。
この例にもれず、この石橋も文化3年(1806)総郡中からの寄進によるものである。
長野石ながのいし(八女市長野で切り出される阿蘇凝灰岩あそぎょうかいがん)が使用され、同所の石工たちによって築かれ、筑後地方の石橋架橋技術を示し、貴重である。
五穀神社は最盛期、神殿と神宮寺円通寺じんぐうじえんつうじほか阿弥陀堂・地蔵堂・観音堂などの諸堂があった。
明治2年(1869)に神仏分離により円通寺が廃寺になり、五穀神社のみになっており、盛時を復元するのに貴重な建造物である。

久留米市教育委員会

(説明板より)

※■はパソコン上で表示できない文字です。
※「総郡中」と「惣郡中」ではどちらが正しいのだろうか?


五穀神社ごこくじんじゃと『からくり儀右衛門ぎえもん

「からくり儀右衛門」として親しまれている田中久重ひさしげ(近江)は、寛政11年(1799)通町10丁目に生れました。
幼い頃から才能を発揮し、文政2年(1819)から天保3年(1832)頃までの五穀神社の祭礼では、水からくりなどの新しい仕掛けを次々と考案し、大変な評判を呼びました。
この間九州各地や大阪・京都・江戸でも興行を行い、その成功により全国に知られるようになりました。
天保5年(1834)には大阪・伏見に移り、懐中燭台かいちゅうしょくだい・無尽灯むじんとうなどを考案し、後に京都へ移り天文学や蘭学などの西洋の文化技術を学び、嘉永4年(1851)には当時の時計の最高傑作「万年自鳴鐘まんねんじめいしょう」(国指定重要文化財)を完成させました。
元治元年(1864)には佐賀藩での勤めを終えて久留米藩に帰り、藩の軍艦購入や銃砲の鋳造に携わり、その他久留米藩の殖産興業に尽くしました。
明治6年(1873)に上京し、同8年に東京銀座に電信機関係の製作所を設立し、これが現在の株式会社「東芝」の基礎となりました。
久重は明治14年に82才で亡くなりましたが、すぐれた発明の数々により、日本の近代技術の発展に大きく貢献しました。
ここ五穀神社境内の「郷学の森」には、久重をはじめ井上伝石橋徳次郎石橋正二郎倉田泰蔵楢橋渡という先達の胸像が建てられ、彼等の功績を後世に伝えています。

平成11年3月
久留米市

(説明板より)

田中久重写真 田中久重 (説明板より)

万年自鳴鐘の写真 万年自鳴鐘 (説明板より)


田中久重



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